CO2削減
エコスタイルインタビュー
第5回 リサステッグマイヤーさんのエコスタイル 2003/10/01掲載
リサステッグマイヤーさん
街でも、海や山でも見かけるゴミのポイ捨てに、最近モラルが低下しているのではと感じているリサ ステッグマイヤーさん。
「車に乗っていて、整備が悪いのか真っ黒い煙を出しながら走っている車があったり、お買い物をしていて、過剰包装に困ったりと、環境への影響が心配になることはいろいろありますが、アメリカとの違いで一番感じるのはどこにでも捨てられているゴミですね。
日本の海や山に行くとゴミだらけですよね。海で泳いでいたら、なんでこんな所にビニール袋やペットボトルが浮いているのかとびっくりします。アメリカの場合はゴミのポイ捨てにとても厳しくて、ポイ捨てをしたら罰金50ドル、100ドルと徴収されますし。また、ポイ捨てをすると、まわりにいる人に必ずダメと叱られてしまいます。それに海でも山でもゴミ箱がいっぱい置いてあるところも違いますね。」
日本に来て最初の印象は、東京は大都会なのになんてキレイなんだろうというものだったとか。
「以前は、ポイ捨てするなんて恥ずかしいことだったんではないでしょうか。今の若い人を見ると平気でゴミを道端に捨てていますよね。コンビニの前などで、ゴミ箱があるのにゴミを置きっぱなしにしたり。この18年でモラルが低下したように感じます。10代、20代、30代でも、飲み切ったペットボトルをさりげなく置きっぱなしにする。でも注意するのはちょっと恐いし。それに『街が汚れるし、環境にも良くないよ』と言っても、私だけがやめても、そんなに変わらないって考えの人が多いようです。
いまマンションに住んでいるんですが、ゴミ出しの場合も、燃えないゴミのなかに、ビンも缶もプラスチックも、なんでもかんでも一緒に入れてあったり。それをゴミ収集日に管理人さんや掃除を請け負っている人が全部仕分けしてくれているんです。誰かがやってくれるだろうではなく、自分で出したゴミなんですから、ビンはビン、缶は缶と分別するなど責任を持たなくては恥ずかしいですよね。」
この夏の大停電は市民にとっても大打撃だったことでしょう。リサ ステッグマイヤーさんのお友達も大変な思いをなさったようです。
「カリフォルニアでも確かおととし、電力不足になって、昼間は電気を使わないようにという事態になってしまった。この間の東海岸とカナダの停電でも、ニューヨークに住んでいる友達は、会社へ2時間半かけて歩いて行って、さらに40何階にあるオフィスまで階段で昇ってと大変だったようです。
石油に限りがあるというのはわかりやすいですけれど、電気は限りなく使えるように錯覚しがちですから、電気にも限りが有るという意識を高めたり、情報をわかりやすく提供することも大切ですね。
アメリカでは特に公共のビルやデパートなどでは、セーターが必要なほど冷房を効かせていますけれど、電気が使えなくなったら、生活がどんなことになるかという想像力も必要だと思います。」
エネルギー節約の情報として、エコスタイルエッセンスのページをまわりの人に伝えていくのもいいですねとリサ ステッグマイヤーさん。
「私は、エコスタイルエッセンスの項目はだいたいクリアするように心がけています。こういう小さな事の積み重ねが節約になるんですよね。家では電気乾燥機を使っているのですが、乾きが良いようにタオルは薄いものにしたり、何日か使ったり。電気をマメに消したり。部屋は冷やしすぎたり暖めすぎたりしない。お風呂の水は洗濯に使うなど、面倒な事もありますが、そのひと手間をかけたいですね。」
「私が参加するのはオリンピックディスタンスという51.5kmのレースです。水泳が1.5km、自転車が40km、ランニングが10km。トライアスロンというと過酷なレースと思われがちですが、10代から70代の方まで参加していらっしゃいますよ。
大会が開催される所はたいていが田舎。東京から離れるほど海はとてもキレイだし。そういう土地では皆さん生活もシンプルでコンビニもそんなにないし、車の量も少ない。その分空気は澄んでいるし、ゴミだってもちろん落ちていません。そんな所で自然に触れるレースをしていると、自然を汚してはいけないという意識が高まりますね。
東京でトレーニングをするとき、練習場まで往復26kmくらいを自転車で走るのですが、道にはゴミ、ペットボトルやガラスの破片が落ちていて危険だし、帰ってくると鼻の中も耳の中も真っ黒になっていて、空気が汚れていると実感します。便利な生活は確かに快適ですけれど、ずいぶん贅沢な暮らしをしているわけですから、自然を汚さないように、エネルギーや資源を節約しなければいけませんよね。」 ゴミをポイ捨てしたり、ムダをしているのは格好悪いこととリサ ステッグマイヤーさん。電波を通じても、そんなメッセージをぜひ伝えてください。
リサステッグマイヤー
1971年アメリカ・インディアナ州生まれ。
13才から日本に住み、上智大学比較文化学部・日本語日本文化学科を卒業。親しみやすいキャラクターと持ち前の語学力で、テレビではNHK英会話をはじめとして、報道からバラエティー番組まで幅広く活躍。また、トライアスロンを趣味とし数々の大会に参加。日本トライアスロン連合の国際広報委員でもある。著書に「リサ ステッグマイヤーの心に残る英語」(日本文芸社)など。
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