CO2削減
エコ家事入門
カリスマ料理研究家村上祥子の
なるほど!手間なしクッキング
電子レンジはムダをなくす調理器具
「電子レンジの魅力は(1)材料を選ばないので素材をムダにしない。(2)栄養を丸ごと摂れる。つまりお湯を沸かして材料を茹でると栄養がお湯の中に流れてしまいますが、そういうムダがない。(3)短時間でできるからエネルギーのムダ使いもない。
電子レンジは少人数のお料理作りに向いているのです。いまの核家族化、高齢化社会、共働きといった時代にぴたっと合っていますから上手く活用していただきたいですね。最初は、野菜茹でと煮つけ、ご飯炊きができればいいんです。」
具体的にそのお料理はどうすればいいのでしょう。
「ほうれん草を茹でるなら、ポリ袋に洗ったほうれん草を入れてサッと加熱。そのあと水に放して絞る。鍋で茹でるのと同じように感じるかも知れませんが、お湯を沸かす手間がいらないだけでなく、電子レンジで加熱したほうが、同じように水に放つという工程があっても、ビタミンCが30%余分に残るのです。もちろん、それを裏付けるデータもあるんですよ。
それから煮つけ。たとえば子持ちカレイの切り身を加熱する。素材は自分の持っている水分で煮えるのですが、醤油、お酒、お砂糖を入れて、一緒に加熱する。それだけで美味しくできるのです。しかも、味付けのための調味料を入れるだけなので、余分な水は必要ありません。また、鍋で煮ると、子持ちカレイの卵がなかなか煮えなくて、まわりは煮えているのに中はナマなんてこともありますよね。でも、電子レンジなら、中から加熱するからはじけもせず、ちゃんと火が通りますから失敗がありません。お米も、洗ったら耐熱ボウルに入れ、1.2倍量の水を加えたら、フタの端をあけて電子レンジにかけるだけ。水が対流して外からも加熱するし、お米自身も水分があるので内側からも加熱される。ですから、水につけておく必要がなく、洗ってすぐ炊飯できるんです。」
その基本を知っていれば、素材を替えて、いろいろなお料理ができるのですね。
「若い方はよく電子レンジを使っているようですが、これまで鍋やフライパンを使って調理してきた方が、いきなり電子レンジ調理というのは抵抗があるかも知れません。ですから、使い慣れた調理器具で料理をしながら、茹でジャガイモだけは電子レンジで作ってみるとか。そうしながら、シンプルで美味しく食べる事もできるという世界があることをわかっていただきたいですね。
お年寄りだって、煮つけとご飯炊きと野菜を茹でるという三つを覚えたら、一人暮らしでも、料理がずいぶんラクになるのではないでしょうか。」

今回は、電子レンジの基本のキを教えていただきましたが、次回は実践編。電子レンジのことをもっと理解しながら、料理のコツも教えていただきましょう。
村上 祥子
料理研究家・管理栄養士、福岡県生まれ。合理的なアイデアによる手早い調理法と豊富なレシピには定評がある。電子レンジクッキングの草分け的存在であり、食材を賢く保存するフリージングの「いろは」も主婦向け情報誌などで好評。関連著書も多数。

村上祥子さんの公式サイト「空飛ぶ料理研究家 村上祥子のホームページ」は
こちら→http://www.murakami-s.com/
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