CO2削減
エコ家事入門
エコ家事入門7月号
カリスマ食デザイナー大谷ゆみこの日本伝統食「雑穀」でスローフードを楽しもう 第1回インタビュー編
雑穀の美味しさとパワーに開眼し、グルメなキャリアウーマンからナチュラリストへと生き方を大きく変えた大谷ゆみこさん。雑穀と旬の野菜だけで大満足の食事ができると語る彼女に、雑穀の魅力をはじめ、地球環境におよぼす影響などをお話しいただきました。
大谷ゆみこさん
―以前はバリバリのキャリアウーマンだったとお聞きしましたが。 ―

そうなんです。効率よく短時間で収入を得て、残った時間を自由に生きようという人生設計を立て、工業デザイン学科のある大学を経て文具会社に就職、さらに、27歳で自分の会社をもち、順風満帆。エスニックだフレンチだと食べ歩きもするし、休暇をとっては世界中を遊んでまわっていました。それはそれで楽しいしそれなりに満足していたはずですが、「何か違うな」という感覚はあったんです。日本人がそれまでに見たことも食べたこともなかったものを、どんどん体に取り入れてホントにいいのかなと。

―そんな中で出会ったのが雑穀というわけですか? ―

たまたま入った自然食のレストランで、生まれて初めて玄米を食べたんですね。それで衝撃を受けました。なんて美味しいんだろうって。それも、口が美味しいと感じるのではなく、体が美味しいといって喜んでるのですよ。しかも、そこにあった自然食関係の本を読んだら「人間は一年に60キログラムの玄米と自然塩があれば健康に生きられる」と書いてあって、さらにびっくり。人間は食べるために働くっていうけれど、たったそれだけの食料で生きていけるなら、年間5万円程度の食費でいいわけで、なにも、我慢してあくせく働く必要はないんじゃないのって。
―玄米の美味しさや60キログラムだけで生きられるという驚きが転換点になったのですか。 ―
どうしてこんな美味しいものをだれも食べないのと思ったし、なにより、これまで身につけてきた栄養学ってなんだったのかと。それで、いままで食べたことのない美味しさのあるこの食品を掘り下げていったら、もっと違う生き方を見つけられるのではと思えたのです。でも、毎日、玄米ご飯とみそ汁、少々の野菜のおかず・・・。それで耐えられるのだろうかとも思いました。なにしろそれまでは、変化に富んだグルメな暮らしを満喫していたわけですから。
大谷ゆみこさん
―それで雑穀に着目したのですか? ―

日本人の食生活を本気で調べてみたら、驚いたことに、ほんの数十年前までヒエ、アワ、キビといった雑穀を日常的に食べていたんですね。ごはんの仲間がこんなにいろいろあるなら、穀物と野菜の生活もけっこう楽しいかも! ということで食べることの大冒険がはじまったのです。最初は炊き方もわからなかったのですが、いろいろ工夫して上手に炊けたときは、ふたを開けたとたんに幸せな気持ちになりました。さらに、食べた時の美味しさは玄米の比じゃない。食べ始めたら止まらないほどなんです。そして、体中がうわぁっと喜ぶ。それで、これはいけると。
―「つぶつぶクッキング」は雑穀からの発想ですか。―
私が雑穀食に取り組み始めた当時、雑穀というと、「まずい、貧しい、栄養のない食べもの」というイメージがあったので、暗いイメージを払拭するために「つぶつぶ」とネーミング。種類はいろいろあるし、食感も、味や香りもそれぞれに個性があってコクがある。もちろん、食物繊維とミネラルが抜群に多く、良質のタンパク質も含まれて栄養バランスもいい。そんな雑穀をもっと楽しく食べてもらえるようにと様々なメニューを考えました。
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