2003/05/22掲載
世界料理 レシピ
-世界食べある記
世界を旅する「フードコンサルタント」
サカイ優佳子さんが、旅先で出会った味を
ユカコ風にアレンジしてご紹介します。
ケニアでキャンプ!
91年秋、夫と二人ケニアでキャンプ。
これが私の初キャンプだった。

これぞケニア!
ヌーとしまうまの群れ


一見平和だが、
住血吸虫がいる湖

夕方、湖畔にテントを張る。水に手をひたそうとすると「住血吸虫がいるよ」とガイドに注意され、思わず手を引っ込める。ロッキー山中で育ち、子供の頃からキャンプをしている夫は「最高にロマンチック」と焚火以外は何一つ光が見えない暗やみを一人喜んでいる。
  

ガイドは車で出かけて2時間も戻らないし、自分のいる場所すらわからない。私は不安を消そうと生温いビールを飲み続ける。と、暗やみの中で何やら音が。見ればカバが何匹も湖からあがってくる。夢中でシャッターを切る夫を「カバを刺激しないでよ〜」と思わず静止する私。カバたちは動ぜず草をはみ続ける。

小さなテントに寝袋もなく、毛布1枚かけて横になると隣ではすでに夫のいびき。私の気持ちなんてわかっちゃいない。突然スプリンクラーのような音が響く。その音の正体もわからないまま、カバに踏み殺されるかもという恐怖の中、私はそれでもいつの間にか寝いっていた。

私達のすぐ脇に
獲物をくわえたハイエナが…

小さなテントの脇、私が指差しているのが証拠の物体

朝。それはカバの排泄の音と判明。証拠の物体がテントから2mの距離に残っていた。不安の一夜が過ぎ、朝靄の湖畔を歩いていると女性が話しかけてきた。「夜遅くにあなたのテントの前にワニが3匹いたわよ。」
  

夫は「初めにワイルドなキャンプを経験すれば後は大丈夫」と思ってこの旅を企画したらしい。でもワニの話をきいた私を見て、「離婚されるかも」と本気で心配したという。私はといえば、この強烈な経験以来開きなおって、どんなところでもキャンプはOK。結局のところ、まさに夫の計略にはまったというわけなのである。
1週間、着の身着のままのキャンプの後に泊まったのが、川沿いにある大きな常設テントが並ぶ、Larsensというリゾート。まずは熱いシャワーが浴びられることで、幸せ!川で水浴びする象や、ワニの姿を見ながら、焼き立てのパンとさまざまに工夫を凝らした食事に舌鼓をうつ贅沢が、特にキャンプの後にはたまらない。でもちょっとでもよそ見をすると、いたずらな猿や鳥たちがテーブルの上のパンを持っていってしまう。まあこれもご愛嬌。


スパークリングメロンスープ

暑い暑い昼。ランチのファーストコースにでてきたのが、シャンパンメロンスープ。きれいな色、皿まで冷たくして出されるそのスープは、ちょっとした衝撃だった。それを思い出して作ったのがこれ。お酒入りはちょっと、という時は、炭酸入りの天然水(ペリエなど)で割るのがおすすめです。

  スパークリングメロンスープ 作り方はこちら
 
サカイ優佳子 1962年、千葉県出身。東京大学法学部卒。
出張や休暇を利用して世界各国を食べ歩く。長女のアトピーをきっかけに食の大切さを再認識。現在は、小学生のための食育プログラム「食の探偵団」や、赤ちゃん連れでも参加できる料理教室などを主宰するほか、「食と農をつなぐ」をテーマに講演会、雑誌連載などを抱え多忙な日々を送る2児の母。
 
 
ページの先頭に戻る ページの先頭に戻る