2003/07/24掲載
世界料理 レシピ
-世界食べある記
世界を旅する「フードコンサルタント」
サカイ優佳子さんが、旅先で出会った味を
ユカコ風にアレンジしてご紹介します。
 
フィリピン(ココロコ島)

 
マニラから南西に飛行機で1時間余り、パラワン島に着く。この島の周辺諸島の1つココロコ島は珊瑚で有名だ。エアコンもないバンガローだが、ドアをあけたら真っ白な砂浜と海という環境は大きな魅力。だが実は、このリゾートにたどり着くまでの方が私の心には深く残っている。

ココロコ島のバンガロー。

グアバの実をくれた
おばさんの家の庭で。

 
リゾートからの迎えの車に乗り込み、前泊地サバンを昼過ぎに出発。夕方には到着予定だった。ところが1時間もいかないうちにタイヤがパンク。「修理してくる」と言い残して、運転手はヒッチハイクしてでかけてしまい、2時間たっても帰らない。見兼ねたおばさんが庭のグアバの実をもいで渡してくれた。1年前、世界を徒歩旅行中の日本人男性がその庭で一夜を過ごしたという。アフリカから届いた彼の写真と手紙とを大事そうに見せてくれた。タガログ語で動物の呼び方を教わったり、近くの学校の子供たちと遊んだりしているうちに夕方に。
 
「ここでご飯食べるかい?」と言われたが、さすがに遠慮しているところへやっと運転手が戻り、皆に送られて出発。ところが、間もなく再びパンクだ。今度は真っ暗闇の田舎道での立ち往生。食べ物もない。「いざとなれば車の中で寝てしまえばいい」と腹を決めて待つこと数時間。後ろから待望の車の明かりが…。その車のスペアタイヤを借り、ロハスの港に着いたのは夜の10時。

パンク修理を待つ間に
近くの学校の子供達と遊ぶ。

他にだれもいない!
真っ青な海ひとりじめ!の快感。

 
迎えの船に乗り込んで空を見上げれば、降るような流れ星だ。夜風を体中で感じながら、限りなく平和なこの一瞬を満喫する。これこそ旅の醍醐味。ちょっとした冒険だった半日に出会えた人々の顔を思い出しているうちに、船は島に着いた。
  


ギナタアン・カラバッサ
(カボチャのココナッツミルク煮)

ココロコのレストランで食べた味。カボチャとにんにくと海老にココナッツミルク、という組合せははじめ不思議だったが、夏になるとまた食べたくなる味。我が家の料理教室でも人気があった一品。

  ギナタアン・カラバッサ(カボチャのココナッツミルク煮)
作り方はこちら
 
 
サカイ優佳子 1962年、千葉県出身。東京大学法学部卒。
出張や休暇を利用して世界各国を食べ歩く。長女のアトピーをきっかけに食の大切さを再認識。現在は、小学生のための食育プログラム「食の探偵団」や、赤ちゃん連れでも参加できる料理教室などを主宰するほか、「食と農をつなぐ」をテーマに講演会、雑誌連載などを抱え多忙な日々を送る2児の母。
 
 

6月 ルアンパパン・ラオス(6/19)
5月 ケニアでキャンプ(5/22)
4月 タイの正月(4/13)
 
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