2003/09/18掲載
世界料理 レシピ
-世界食べある記
世界を旅する「フードコンサルタント」
サカイ優佳子さんが、旅先で出会った味を
ユカコ風にアレンジしてご紹介します。
 
フランスでの7ヶ月

 
99年、夫の仕事の都合でフランス中心部にあるクレルモンフェランという町に滞在した。まだ幼稚園だった娘は小学校1年に編入。いきなりフランス語での授業だ。私も突然の渡仏でフランス語のABCも知らない状態。毎日出る宿題を二人でこなすだけで大変だった。

住んでいたクレルモンフェランの中心部。教会を中心に町が作られている。

迎えに行く時はいつもこんな風に可愛がってもらっていた息子。

 
8時半になると、親たちが子どもを連れて学校に集まってくる。10歳までは親と登校するのが原則。30分も車で走れば田園地帯という土地柄、危険な感じはしないのに、と驚く。昼休みは2時間。給食を食べることもできるし、親が迎えにきて家やレストランで、あるいは公園でピクニックということもできる。給食のマナー指導は、騒がしいとスプーンが曲がるほど机を叩く先生もいるほど厳しかったという。その後午後の授業があり、4時になるとまた親が子どもを迎えに集まる。昼に子どもと一緒に食事をとる親は、1日に4回も学校に来るわけだ。
 
親の学校への関心は高く、多くの親がボランティアで何かを手伝っていた。私も日本在住経験があるマダム・リシャールに誘われて週1回昼休みに折り紙のクラスを受け持つことになった。前日に本で予習してから出掛ける程度の実力でも「日本人が教えてくれる」と評判になり、毎回相当な数の子どもたちが集まった。1歳の息子も連れて行くと、東洋人の男の子が物珍しいのか娘の友達から大歓迎されて、本人もまんざらではない様子だった。
手裏剣をもって、友だちと。
全校生徒がステージにあがって最後の挨拶!
 
ケルメスとよばれる学校のお祭りでは、子どもたちの発表会とバザーの他、大人気なのがビュッフェ。出てくる料理はすべて親の持ち寄りだ。私も薄皮まんじゅうと押し寿司を作った。学校のイベントでも、そこはさすがフランス、親たちはワイン片手に料理を堪能する。
 
6月上旬、夫は一足先に帰国。私と子どもたちは娘の1年生が終わるまで、と滞在を1か月伸ばした。娘は、必要に迫られてフランス語を話すうちに、宿題も自分でこなし、友達とフランス語で遊べるようになった。今も「いつかフランスに帰りたい」という娘。フランスでの楽しかった思い出、苦労をのりこえた自信は、彼女にとって大いなる財産になるに違いないと信じている。
プラス・ド・パスカル
あの哲学者パスカルの生家跡が広場になり、その名がついた。


ブルゴーニュ風エスカルゴ
シャンピニオン風味

子どもたちが大好きなエスカルゴは、我が家の定番料理のひとつ。日本のレストランで食べると6粒で1,200円なんていう高値だけれど、自分の家で作れば簡単でおいしくて何より安上がり。おしゃれに作りたい時は、市販されているエスカルゴの殻に詰めて焼くといいけれど、食いしん坊揃いの我が家では大きな耐熱皿にいっぱい!のこの方式の方が好評。

  ブルゴーニュ風エスカルゴ シャンピニオン風味
作り方はこちら
 
 
サカイ優佳子 1962年、千葉県出身。東京大学法学部卒。
出張や休暇を利用して世界各国を食べ歩く。長女のアトピーをきっかけに食の大切さを再認識。現在は、小学生のための食育プログラム「食の探偵団」や、赤ちゃん連れでも参加できる料理教室などを主宰するほか、「食と農をつなぐ」をテーマに講演会、雑誌連載などを抱え多忙な日々を送る2児の母。
 
 

 8月 ブリティッシュコロンビア(カナダ)
 7月 フィリピン(ココロコ島)
 6月 ルアンパパン(ラオス)
 5月 ケニアでキャンプ
 4月 タイの正月(4/13)
 
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