宗像伸子の食べてナットク!元気ごはん
第11回 カルシウム摂取に一番効果的な食材は?2008年06月19日
 
女性 ::: 質問
育ち盛りの子どもがいます。丈夫な骨や歯を作るのに必要な食材を教えてください。
::: 答え
カルシウムの吸収率が良い『牛乳』がオススメ。

骨や歯を丈夫にするためには、カルシウムが大切だということは、皆さんご存じですね。
カルシウムは乳製品や魚、野菜など、さまざまな食材に含まれていますが、その中でも、カルシウムを効率よく摂るためにオススメしたいのは「牛乳」です。
健康な成人男性のカルシウム吸収率を、一般にカルシウムが豊富だとされる食品と、牛乳で比較してみると、牛乳39.8%、小魚32.9%、野菜19.2%と、牛乳がトップなのです。

厚生労働省で定められている、成人の1日当たりのカルシウム摂取目標量は600mg以上とされていますが、平成17年度の国民栄養調査では平均摂取量は536mgと、残念ながら目標量には及んでいません。
骨や歯を丈夫に保つためには、カルシウムを十分摂取して、血液中のカルシウムの量を一定に保つ必要があります。これによって、骨や歯を構築している細胞の代謝を活発にするだけでなく、筋肉の収縮運動を滑らかにしたり、神経やホルモンの働きを安定させたりする作用もあります。子どもに限らず、大人も毎日、牛乳を摂っていただきたいと思います。

牛乳は、そのまま飲むのが一番手軽ですが、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロしてしまう方がいます。このゴロゴロの原因は、牛乳に含まれている乳糖を分解する酵素(乳糖分解酵素=ラクターゼ)が少ないか、分解酵素の働きが弱いためです。
そのような方は、牛乳を初めは少量から、問題がなければ徐々に飲む量を増やすようにすると、体内に乳糖分解酵素が増えてきて、おなかを壊しにくくなります。このとき、牛乳を人肌程度に温めて飲めば、分解酵素の働きが活性化するため、乳糖の消化を助けてくれます。シチューやスープなど、料理に利用するのもオススメです。
それでも、どうしても牛乳が苦手という場合には、製造の過程で乳酸菌が乳糖を一部分解しているチーズやヨーグルトなどの発酵食品ならば、食べられるという方も多いようです。無理をせずに自分の体と相談しながら、取り入れてみてくださいね。

 
効果的な食材

牛乳 牛乳
吸収率の高いカルシウムが豊富で、たんぱく質、脂質、ビタミンA、B2なども多く含みます。トリプトファンという牛乳から発見された必須アミノ酸は、神経を落ち着かせて睡眠を促す作用があるといわれています。

チーズ チーズ
たんぱく質、脂質、カルシウム、ビタミンA、B1、B2などを多く含んでいます。種類が豊富で、その数は800〜1,000種ともいわれるほど。調理のバリエーションも多く、さまざまな料理に用いられます。
 
TEPOREレシピ
TEPOREからオススメ食材を使った元気ごはんレシピを紹介します
ボリュームたっぷりグラタン
ボリュームたっぷりグラタン
マヨネーズが味の決め手。
さらっとしているのにコクがある。濃厚なホワイトソースが苦手な人にもぴったりの味わいです。
さつまいものポタージュ
さつまいものポタージュ
さつまいもの甘みがおいしいスープ。
カルシウムと食物繊維がたっぷりなスープです。
POINTさつまいもをじっくり煮ると、甘みが引き立ちます。
サーモンと小松菜のクリーム煮
サーモンと小松菜のクリーム煮
きれいな彩りが食欲を誘います。
牛乳と小松菜を使った、カルシウム強化メニュー。
しめじに含まれるビタミンDが、カルシウムの吸収をさらに高めます。
ミラノ風豚肉のチーズ焼き
ミラノ風豚肉のチーズ焼き
ビタミンとカルシウムをおいしく摂れる!
豚肉をトマトとバジルのソースで焼きました。
とろけたチーズがおいしい一品。
宗像伸子プロフィール
(有)ヘルスプランニング・ムナカタ主宰。
女子栄養短期大学専攻科卒・管理栄養士。山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務。
帝国クリニック栄養コンサルタントや三井住友銀行大手町健康開発センター栄養コンサルタントなども務める。正しい食生活のあり方を中心に講演を行い、各方面で活躍中。
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