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::: 質問 米やパン、うどんなど、いろいろある主食の中でも『そば』が体に良いと聞きました。本当ですか? |
はい。『そば』は炭水化物以外の栄養がたっぷり含まれた主食です。
日本のおかずにぴったりの白米、手軽に食べられるパン、消化が良いうどんなど、主食にはそれぞれに良さがありますが、『そば』は、穀類の中でも食物繊維やビタミンなど、炭水化物以外の栄養が豊富です。
そばには、フラボノイドの一種であるルチンが多く含まれています。ルチンには毛細血管を丈夫にする働きがあるので、打ち身による内出血や動脈硬化など、血管内のトラブルを予防したり、血圧を安定させたりする効果があります。
しかし、ルチンは水溶性なので、そばをゆでるとほとんどがゆで汁に溶け出してしまいます。おそば屋さんでそばつゆを割るそば湯が出されるのは、ルチンを無駄なく摂取するための知恵なのかもしれません。なるべく飲むようにしたいですね。ただし、そばつゆには塩分が含まれているので、摂り過ぎにならないように注意しましょう。
そばには食物繊維も豊富です。そばに含まれる食物繊維のヘミセルロースには、腸にほど良い刺激を与えて便通を促したり、腸内の有害物質を体外に排出して大腸がんを予防したりする効果があります。
また、そばに含まれるビタミンB1には、体のエネルギー源となる糖質の代謝を促進する働きがあるので、疲労回復の効果もあります。
このように、さまざまな栄養素が含まれているそば。「こんなに栄養が豊富なら、そばさえ食べていれば大丈夫!」という気になってしまいそうですが、それはいけません。食事をざるそばだけで済ます人がいますが、これは、ご飯だけ食べておかずを食べないのと同じこと。肉や魚、野菜、大豆製品などが具のものを選んだり、おかずを一品追加したりするなどして、たんぱく質やビタミン、ミネラルを補うようにしましょう。
乾麺でも、生麺でも、そば粉が多く含まれているものほど、栄養も豊富です。栄養価を重視するなら、そば粉の量が多いものを選んで購入するようにしましょう。見分け方は、パッケージの裏などに記載されている品質表示の原材料名をチェックすること。量の多いものから順に記載されているので、そば粉が一番はじめに記載されているものを選べばよいのです。
※そばは、材料・加工品ともにアレルギー物質を含む食品です。食物アレルギーの方は、注意が必要です。そばアレルギーの方は、絶対に食べないでください。また、まわりの方のアレルギーに対しても、じゅうぶんご注意ください。
そばそばは日本で古来から栽培されている穀物で、古くは雑炊やすいとんなどの形で食べられるのが一般的でした。現代のように麺として親しまれるようになったのは江戸時代に入ってからのようです。そばには食物繊維やビタミンB1のほかにも、たんぱく質やカリウム、鉄分などが含まれています。また穀類の中では珍しく、必須アミノ酸のリジンやスレオニンが含まれています。

![]() (有)ヘルスプランニング・ムナカタ主宰。 女子栄養短期大学専攻科卒・管理栄養士。山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務。 帝国クリニック栄養コンサルタントや三井住友銀行大手町健康開発センター栄養コンサルタントなども務める。正しい食生活のあり方を中心に講演を行い、各方面で活躍中。 |
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