宗像伸子の食べてナットク!元気ごはん
第28回 集中力アップに効果のある食材は?2008年10月16日
 
女性 ::: 質問
息子が受験勉強の真っ只中です。勉強への集中力をアップさせるような食材はありますか?
::: 答え
DHAがたっぷりの『さんま』で、脳の活性化を。

受験生にとって大切なこの時期、皆さん日々勉強に励んでいらっしゃることでしょう。でも、長い時間勉強していると、だんだん集中が途切れてきますね。集中力が低下するのは、過労や睡眠不足、体の不調など、さまざまな原因が考えられますが、食べ物の影響も軽視はできません。今回は、脳を活性化して集中力をアップさせる『さんま』のお話です。

さんまの旬はもちろん秋。この時期に取れるさんまは、脂がのっていてとてもおいしいものですね。さんまの脂肪の部分には、脳を活性化する不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)がたくさん含まれています。私たち人間の脳には、多くの神経細胞があります。それらの神経細胞は表面から突起を伸ばし、ほかの神経細胞とつながり合うことで、神経回路を作って情報伝達を行っています。この突起の先端に含まれているのがDHAです。DHAが不足すると、情報伝達がスムーズにできなくなるため、脳の機能をうまく維持できなくなって、集中力が低下します。
また、さんまに多く含まれるビタミンB6には、神経伝達物質を作るのに重要なアミノ酸をつなぎ合わせる働きが、ビタミンB12には、神経伝達を円滑にする働きがあります。これらのビタミンは『頭のビタミン』と呼ばれており、脳からの情報の伝達には欠かせないビタミンなのです。
さんまの栄養素は脂肪の部分に多いので、購入するときは、脂ののったものを選ぶようにしたいですね。見分け方のポイントは、尾のつけ根や口先が黄色みをおびているものを選ぶことです。また、調理法は、脂が落ちてしまいやすい焼き魚より、煮魚やお刺身をオススメします。どうしても焼き魚で食べたいという場合は、強い火力で手早く焼いて、脂が落ち過ぎないように注意しましょう。

日本では、伝統的に魚を食べる習慣がありましたが、最近は食の欧米化が進み、魚よりも肉を食べる機会が増えてきています。脳や体のことを考え、魚をもっと食べるようにしたいものですね。

 
効果的な食材

秋刀魚 さんま
さんまは、銀色に輝き、刀のような形をしていることから漢字で「秋刀魚」と書きます。回遊魚なので、暑い時期は海水の温度の低い北の海を泳いでいますが、夏の終わりごろになると南下を始めます。必須アミノ酸をバランス良く含んだ良質のたんぱく質のほか、貧血に効果のあるビタミンB12、皮膚や粘膜を丈夫にするビタミンAなどが豊富です。
 
TEPOREレシピ
TEPOREからオススメ食材を使った元気ごはんレシピを紹介します
さんまの梅しそ巻き
さんまの梅しそ巻き
一口サイズで食べやすく、お弁当にも便利です。
ささっと揚げて、外はサックリ、中はジューシーに仕上げます。
さんまの旨みを梅しその酸味が引き立てます。
さんまのかば焼きチャーハン
さんまのかば焼きチャーハン
和風味に長いものすりおろしがよく合います。
お子さまにも大人気のメニュー。
いためることでさんまの風味が出て香りも引き立ちます。
さんまの辛煮
さんまの辛煮
あつあつのご飯によく合います。
味がよく染みこんでおいしさ満点です。
POINTはじめに酢でじっくり煮ることで骨まで柔らかくなります。
さんまのみりん串焼き
さんまのみりん串焼き
目先を変えて串焼きに。おつまみやおもてなしにも。
電子レンジで手軽に作れます。
さんまとしいたけで秋にぴったりの一品。
宗像伸子プロフィール
(有)ヘルスプランニング・ムナカタ主宰。
女子栄養短期大学専攻科卒・管理栄養士。山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務。
帝国クリニック栄養コンサルタントや三井住友銀行大手町健康開発センター栄養コンサルタントなども務める。正しい食生活のあり方を中心に講演を行い、各方面で活躍中。
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