宗像伸子の食べてナットク!元気ごはん
第29回 立ちくらみに効果のある食材は?2008年10月23日
 
女性 ::: 質問
ときどき立ちくらみがします。何となく顔色も悪い気がするのですが、こんなときはどんな食べ物を食べれば良いでしょうか?
::: 答え
貧血気味の人には鉄分たっぷりの『レバー』がオススメ。

立ちくらみや、顔色が悪くなるのは、鉄分が不足して貧血気味になっているからかもしれませんね。実は、鉄分は吸収率が低いため欠乏しやすいミネラルなのです。体内では合成ができず、食べ物などで体の外から取り入れるしかないのですが、最近では朝食を食べなかったり、過度なダイエットや偏食などで慢性的に鉄分が不足している人は少なくないようです。貧血気味の人は、まずは朝食をきちんと摂るようにして、生活のリズムを安定させ、その上で鉄分が豊富な食材を積極的に食べるようにしましょう。そこで今回オススメしたいのが『レバー』です。

鉄分は血液の赤血球に含まれているヘモグロビンの重要な構成成分です。このヘモグロビンの働きにより、呼吸で体内に入った酸素が全身の細胞に運ばれます。そのため不足すると体が酸欠状態になって、立ちくらみやめまいを起こす、顔色が悪くなるなどの貧血の症状が現れます。
レバーは「貧血の特効薬」と呼ばれ、鉄分はもちろんのこと、良質のたんぱく質や赤血球の生成を助ける葉酸も含んでいます。
ただ、独特の臭みがあるため、苦手だという方もいらっしゃるかもしれませんが、ていねいに下ごしらえすると臭みがやわらぎ食べやすくなります。最初に血の塊を取り除き、流水でよく洗って血抜きをして、その後、牛乳や赤ワインにひたしたり、酒やしょうが汁につけたりします。カレーや唐辛子と混ぜたり、ベーコンの脂で炒めたりしても食べやすくなりますよ。

それでもどうしてもレバーが苦手という方にオススメしたいのが『きくらげ』です。鉄分が豊富なうえ、味に癖がなく食べやすいので、スープや炒め物、サラダなどのさまざまな料理に使えます。
野菜や海藻などの植物性の食品に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」と呼ばれます。きのこ類であるきくらげに含まれているのはこの鉄分です。これに対して、肉や魚、卵などの動物性の食品に含まれるのは「ヘム鉄」。非ヘム鉄はヘム鉄よりも吸収率が劣るため、きくらげを食べるときは、ビタミンCを一緒にとって鉄分の吸収率をアップさせるようにしましょう。

※鉄分の豊富な食材を食べても症状が改善されない場合は、貧血以外の病気の可能性がありますので、医師に相談してください。

 
効果的な食材

レバー レバー
鉄分のほかにも、良質なたんぱく質やビタミンA、B1、B2が豊富です。ほかの部位に比べて脂質が少なくエネルギーが低いため、ダイエット食にも向いています。鉄分が多いのは豚レバー、臭みが少なく食べやすいのは鶏レバーです。

きくらげ きくらげ
きくらげはきのこ類ですが、食感がクラゲに似ていることから「きくらげ」と呼ばれるようになったと言われています。鉄分、カルシウム、リンのほか、紫外線によってビタミンDに変化するエルゴステロールも豊富です。
 
TEPOREレシピ
TEPOREからオススメ食材を使った元気ごはんレシピを紹介します
鶏レバーと香味野菜のスパイシーパスタ
鶏レバーと香味野菜のスパイシーパスタ
鶏レバーが苦手な人でもこれなら大丈夫。
セロリのシャキシャキした歯応えがたまりません。
レバーの臭みを感じさせない、食べやすい一品です。
豚レバーの野菜炒め
豚レバーの野菜炒め
女性にうれしい栄養が豊富な一品。
テンメンジャンの甘辛い味付けでご飯が進みます。
POINT野菜炒めは強めの火力で、素材の水分を閉じ込めながら手早く一気に炒めるのがおいしく仕上げるコツです。
レバー入りミートローフ
レバー入りミートローフ
鉄分が豊富なレバーを混ぜ込みました。
中はしっとりジューシーに仕上がります。
見た目が豪華なのでおもてなしにもぴったりです。
そら豆と春雨の中華いため
そら豆と春雨の中華いため
ピリッとした辛みが食欲をそそります。
しょうがと白ねぎで香り豊かに。
旨みをしっかりと含んだ春雨がとってもおいしい!
宗像伸子プロフィール
(有)ヘルスプランニング・ムナカタ主宰。
女子栄養短期大学専攻科卒・管理栄養士。山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務。
帝国クリニック栄養コンサルタントや三井住友銀行大手町健康開発センター栄養コンサルタントなども務める。正しい食生活のあり方を中心に講演を行い、各方面で活躍中。
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