RSS2.0
2007/9/13掲載
 
TEPOREウィークリー・アンケート「お墓参り」

  お墓参り


極楽浄土が西方はるかにあると言われていることから、太陽が真西に沈む春分の日や秋分の日の前後7日間を「彼岸」として、先祖の霊を供養するためにお墓参りをする風習が、日本には古くからあります。TEPORE会員の皆さまも、お墓参りを習慣にされているのでしょうか?秋のお彼岸にちなんで、「お墓参り」について調査してみました。

お墓参りイメージ
調査概要
調査方法 インターネットリサーチ
調査期間 2007年8月23日(木)〜8月26日(日)
対象者 TEPORE会員
有効回答者数 37,816人(男性20,887人・女性16,929人)
今回の「お墓参り」に関する調査では、
2007年8月23日(木)〜8月26日(日)の間に、
37,816人の方から回答をいただきました。
Q1.あなたは、どんなときにお墓参りに行きますか?
1位 お盆 56.1%
2位 春・秋の彼岸 47.0%
3位 帰省したとき 21.8%
4位 故人の命日 16.8%
5位 特別なときではなく、思いついたとき 11.9%
6位 お墓参りはしない 7.4%
7位 正月 7.0%
8位 年末 5.8%
9位 自分で行かずに、家族や親せきに頼む 3.8%
10位 人生の節目 3.7%
(回答数=37,816人)※複数回答
「お盆」と「春・秋の彼岸」が突出して多い結果となりました。故郷にお墓があるという方は、帰省したときにお墓参りをされるのだと思いますが、お正月の帰省は年越しの慌ただしさや自分たちの行事で忙しいからなのか、お盆の帰省でお墓参りをする傾向が強いようです。帰省の目的を、しっかり分けて考えているのかもしれませんね。いずれにしても、お墓参りという行為は、仏教思想と強く結びついているようです。また、その一方で、「特別なときではなく、思いついたとき」という回答も11.9%あって、お墓参りを日常の中にごく自然に取り入れて生活されている方もいらっしゃるようです。

■他にもこんなご意見がありました

  • 散歩代わりに毎日水を換えに行っている (60代・男性)
  • 故人が夢に出てきたとき (30代・女性)
  • 親に声をかけてもらったとき (29歳以下・女性)
  • お施餓鬼のとき (40代・男性)
  • 故人の誕生日。父の日。母の日 (30代・女性)
Q2.あなたのご自宅から、お参りに行くお墓まで、所要時間はどのくらいかかりますか?(交通手段は問いません)
1位 30分未満 29.9%
2位 30分〜1時間未満 20.2%
3位 1時間〜2時間未満 19.2%
4位 5時間以上 12.1%
5位 2時間〜3時間未満 9.4%
6位 3時間〜4時間未満 5.3%
7位 4時間〜5時間未満 3.3%
(回答数=33,841人)
「30分未満」が1位と、お墓がご自宅から比較的近い距離にある方がもっとも多いという回答結果になりました。お墓参りの所要時間が1時間未満の方を合わせると、全体の5割に達します。世間では墓地不足などが言われていますが、皆さん意外と身近な場所にお墓をお持ちのようです。そんな中で、「5時間以上」という回答が4位に。
居住地域別で見ると、「5時間以上」という回答は関東では15.3%と、他の地域に比べて突出して多い結果となっています。首都圏には地方出身者の方が多いためか、お墓参りに行こうと思うと、それだけ時間も交通費もかかることになるようです。

■他にもこんなご意見がありました

  • 鉄道で1日がかり (60代・男性)
  • 外国です (30代・女性)
  • 自宅の敷地内にあるので、お墓の前までは30秒くらいかな (50代・女性)
  • 各地に分散している (40代・男性)

Q3.あなたがもっともよくお供えするものは何ですか?(お花を除く)
1位 特にお供えはしない 35.7%
2位 水・洗い米・塩・お神酒 19.6%
3位 お菓子・お団子 15.8%
4位 お酒 8.0%
5位 果物 6.0%
6位 お茶・ジュース・コーヒー 5.1%
7位 たばこ 2.8%
(回答数=33,841人)
「特にお供えはしない」が最も多い結果となりました。お供えした食べものがカラスなどに荒らされるのを防ぐために、お供えものを置いて帰ることを禁止している墓地も増えているようです。そうした傾向が、このアンケート結果にも表れているのでしょうか。また2位の「水・洗い米・塩・お神酒」は、神道のお供え物の基本となっているので、こちらのご回答者には神道の方が多いのかもしれませんね。

■他にもこんなご意見がありました

  • ゴルフボール (30代・女性)
  • 般若心経(お供えものと同じ価値だそうです) (40代・女性)
  • 重箱 (30代・男性)
  • お金(硬貨) (40代・男性)
豆知識-1 ぼたもちとおはぎの違いは?
お墓参りイメージぼたもちとおはぎが同じものだということは、皆さんご存じですよね。季節で呼び方が変わるのです。
「ぼたもち(牡丹餅)」は、牡丹(ぼたん)の花が咲く季節である春の彼岸のもので、小豆(あずき)の粒を牡丹に見立ててこう呼ばれます。また、「おはぎ(御萩)」は、萩の花が咲く季節である秋の彼岸にちなんで、小豆の粒を萩に見立ててこの呼び名がついたそうです。
ところで、ぼたもち・おはぎには、夏と冬にもまた別の呼び名があるのです。
ぼたもち・おはぎは、作るときに杵(きね)でつかないので、「ぺッタン、ぺッタン」という餅つきの音がしません。そこから、作っていても隣に住む人が気づかない「つき知らず」が語源となり、夏は「つき知らず→着き知らず」と転じて、夜の船はいつ桟橋に着いたのかわからないという意味で、ぼたもち・おはぎを「夜船」と呼ぶようになったのだとか。また、冬は「つき知らず→月知らず」と転じて、北の窓は月が見えない(月を知らない)という意味で、ぼたもち・おはぎを「北窓」と呼んでいたのだそうです
Q4.あなたがお墓参りのときにすること・気をつけていることは、どんなことですか?
1位 お墓の雑草やゴミを掃除すること 64.5%
2位 墓石を洗うこと 49.5%
3位 できるだけ家族そろってお墓参りをすること 33.9%
4位 火の後始末をすること 28.3%
5位 食べものを置いて帰らないこと 28.0%
6位 お墓で騒がないこと 14.6%
7位 朝・夕の涼しい時間帯にお参りに行くこと 11.8%
8位 お墓参りの前に手を洗うこと 8.2%
9位 お墓の植木をせん定すること 6.6%
10位 お墓を管理する団体(お寺・教会など)にお布施や寄付をすること 5.4%
(回答数=33,841人)※複数回答
お墓参りのときは、お墓をきれいにすることを心がけているという方が圧倒的に多い結果となりました。心を込めてお墓を掃除すれば、ご先祖への供養にもなりますし、何より自分自身の心も洗われて、すがすがしい気持ちになるに違いありません。

■他にもこんなご意見がありました

  • あまり派手ではない服装で行く (30代・男性)
  • 行く道と帰る道のルートを変える (29歳以下・女性)
  • 両隣、背中合わせのお墓にも線香を(1本ですが)置く (40代・男性)
  • 墓地で転ばないよう足元に気をつける (70歳以上・男性)
  • 心を込めてお参りする (50代・女性)
Q5.あなたにとって、お墓参りとはどんな意味を持つものですか?
1位 先祖の供養のためのもの 43.5%
2位 先祖に感謝を伝えるためのもの 15.9%
3位 家族の行事 11.1%
4位 先祖に近況を報告するためのもの 10.4%
5位 特に意味はない 6.5%
6位 家族や親族とのつきあい 5.5%
7位 自分の心を清らかにするためのもの 5.1%
8位 別居の家族や親族と会える 1.0%
(回答数=37,816人)
全体では「先祖の供養のためのもの」という回答が1位でしたが、世代別で見ると、年齢が高くなるほど、「自分の心を清らかにするためのもの」と回答する方が多くなる傾向にありました。年齢を重ねることで、よりいっそう真摯な気持ちでお墓に向き合うことができるようになり、それが引いては、自分の心に安らかな感情をもたらすことにつながっているのかもしれませんね。

■他にもこんなご意見がありました

  • お墓の清掃 (50代・女性)
  • 故人に会いに行く (30代・男性)
  • 子どもの教育のため (40代・男性)
  • 単なる自己満足かもしれない (60代・男性)
  • 何もしてあげられなかった両親へのせめてもの罪滅ぼし (40代・男性)
Q6.あなたのご家庭や故郷、お住まいの地域独自のお墓参りの風習や、お墓参りについてのエピソードなどがあれば教えてください
◆ご家庭や地域の風習
  • 長崎では、お盆の墓参りにお墓で爆竹やロケットをして、ご先祖に楽しんでもらいます (29歳以下・女性・九州)
  • 墓の前で少したき火をして、先祖に会いに来たことを知らせる。そこで車の運転をする人以外は、杯でお酒をいただきます (60代・男性・北海道)
  • 細かく切った夏野菜をハスの葉に包んで持って行き、お墓にその野菜をまく (30代・女性・甲信越)
  • 私の住んでいる地方では、「きりこ」という家型の木枠に半紙を張ったものをお供えする習慣があります。きりこの内側にはクギ があり、そこに火を灯したロウソクを立てるのですが、最近では、このロウソクの火が火災の原因になるとして、火を灯さないように市が呼びかけています。たしかに危ないかもしれませんが、昔の習慣が消えていくのは寂しいです。 (40代・女性・北陸)
  • いつから始まったのかわからないが、わが家では、大みそかに除夜の鐘が鳴り始めたらお墓参りをし、お墓で新年のあいさつをする (40代・女性・山陰)
  • 沖縄では、6月ごろに「しーみー(清明祭)」といって、親せき一同が集まってお墓参りするのが定番です。お墓の前で重箱を広げて、ご先祖さまも一緒に食事をします。さながら、お墓でピクニックです (29歳以下・女性・沖縄)
  • 広島の安芸地方では、お盆のお墓参りにカラフルな紙の灯ろう(初盆のときは白)を持参し、お墓のまわりに立てる。各家庭が1本ずつは持ってくるので、お墓のまわりがかなりにぎやかになり、他の地方の方からは、たいてい驚かれる (30代・女性・山陽)
  • ご先祖さまに誰がお参りしているかがわかるように、お墓に向かって手を合わせたら、必ず名前と住所を言います (30代・男性・東海)
  • お墓参りが済んで、お墓から離れるときに、一番後ろにいる人がひしゃくに入れた水で地面に境界線を書いて、霊がついて来ないようにする (30代・男性・近畿)
  • 無宗教のわが家は、お墓参りのときにお経の代わりに、故人が好きだった歌をみんなで歌います (50代・女性・関東)
◆お墓参りにまつわるエピソード
  • 以前、お墓参りに行くのが遅くなってしまって、もう日が暮れたころにタクシーで行きました。私は、身内が亡くなって日が浅かったこともあり、黙って乗っていました。タクシーの運転手さんは、そんな時間にお墓参りに行くなんて気味が悪いと思ったのか、何度も後ろの座席の私を確認しているようでした。幽霊じゃないかと思われたのかもしれませんね(笑) (40代・女性・東海)
  • わが家は母親がクリスチャン、父方の家系は神道、母方の家系は仏教と、宗教がバラバラです。お葬式および法事、お墓参りなどの形式もそれぞれ違い、幼いころの私は混乱しました。でも、お墓参りに行ったら掃除をすることだけは、共通しています (30代・女性・四国)
  • 夢で、亡くなった叔父が「餅が食べたい」と言うので、家族に話をして墓参りに行くと、いとこも墓参りに来ていて、やっぱり夢に出た叔父が「りんごが食べたい」と言ったということでした。命日でも何でもない日にお墓で会うなんて、とても不思議でした。寂しかったのでしょうか? (40代・女性・関東)
  • 釣りが大好きだった祖父の墓には、真っ赤なタイが彫ってあります。お隣さんにはチューリップが彫ってあります。聞くと、故人はパチンコが大好きだったとか…。そんな自由なお寺に感謝です (29歳以下・女性・関東)
  • 特に変わったことはないが、都霊園は広いので迷子になる。最近は携帯があるので良いが、以前は、とうとうたどり着けず、1人寂しく帰ってきたこともある。 (70歳以上・女性・関東)
豆知識-2 新しい形の埋葬方法
お墓参りイメージ最近は、お骨の埋葬方法もこれまでのようにお墓に納めるだけでなく、さまざまな方法があるようです。遺骨を海や山などにまく散骨。墓地として許可を得た山の土中に埋葬し、墓標の代わりに樹木を植える樹木葬。ロケットに納めて宇宙に遺骨を打ち上げる宇宙葬まであるそうです。とすると、埋葬方法によってお墓参りのスタイルも、これからは変わってくるのかもしれませんね。
今回の「お墓参り」についてのアンケートはいかがでしたか?
お墓参りイメージそれぞれの地方や各家庭によって、お墓参りの風習にもいろいろあるようですが、ご先祖を敬い、感謝して、大切に思い続ける気持ちは、地域や宗教を超えて誰の心にも共通してあるもののようです。
お墓が遠くにあって行けない方や、忙しくてお墓参りに行く時間がないという方も、今回のアンケートをきっかけに、今年の秋のお彼岸には、故人・ご先祖に思いを馳せて、感謝の気持ちを胸に呼び覚ましてみてはいかがでしょうか。
次回は、「朝の過ごし方」についてのアンケート結果を発表します。お楽しみに!

ご意見・ご感想

あなたの声を聞かせてください


※リサーチ結果の転載、引用、お問合せにつきましては、こちらよりご連絡ください。
アンケートに答える→