TEPORE(テポーレ)は快適ライフを応援する東京電力の生活情報リサーチサイトです
「豊かな人間性を育むため」という理由で制定され、注目を集めている食育基本法。2006年12月には、この法律に基づいた初めての「食育白書」も発行されました。健やかな生活を送るために、さまざまな角度から“食”を考えようという方向に世の中は動いています。「食育」というと、これまでは子どもをターゲットにしたものととらえられがちでしたが、より豊かな毎日を過ごすためには、大人たちこそ充実した食生活が必要です。そこで、TEPORE会員の皆さまの“食”経験をアンケートで披露していただき、食材・料理方法に限らず、栄養面や生産方法など、多方面から“食生活”について考えていきたいとテポーレは考えます。豊かな“食”をキーワードに、人生そのものを見つめ直したい。それが、テポーレ「大人の食学(たべがく)」です。
60歳以上の方では、「夏バテしたことは1度もない」という回答が1位でした。夏の暑さの中でいかに涼をとるか、ということも大切ですが、今回お答えいただいた60歳以上の方には、日ごろから季節に合わせたご自分なりの食生活やくらし方を工夫されることで、夏バテとは無縁の方たちがたくさんいらっしゃるのだろう、と感心させられました。
夏の食べ物ではやはり、冷たいめん類が1位でした。「冷やし中華」は、ハムや卵などの食材も使っているので、ひと皿で10種類以上の食品を摂ることもできますが、問題は「そうめん」「ひやむぎ」など、基本的にめんだけで食べるものです。これらのめん類を食べるときは、例えば、うなぎの蒲焼や天ぷら、揚げナスの煮ものなどを添えて、炭水化物以外の栄養素を一緒に摂るように気をつけていただきたいですね。もしかしたら、めん類の食べ方の違いが、夏バテの程度を左右するかもしれませんよ。 夏の飲み物については、冷たいお茶やアイスコーヒーなどが上位を占めていますが、汗をかいたあとだからといって急激に大量摂取すると、かえって胃の消化酵素を薄めることになり、消化・吸収機能を弱めてしまうこともあります。そこで、果物のジュースをオススメしたいですね。りんご、メロン、かんきつ類などの果物は、栄養素的に見ると野菜よりもすぐれているくらいですし、口当たりも良く、水分と一緒にビタミン・ミネラルなどの栄養素が摂取できますので、特に食欲が減退しがちな夏には向いていると思います。また、意識的に温かい飲み物を選ぶのも良いと思いますが、比較的少量でも満足度が高いため、汗をかきやすいこの時期に温かい飲み物をとるときには、水分摂取量が不足しないようにこまめに飲んでいただきたいと思います。
夏場に多くなりがちな、加熱せずに盛り合わせるだけのさっぱりした食事では、栄養的な組み合わせが重要になってきます。不足しがちなたんぱく質やビタミン・ミネラルと合わせて、ときにはマヨネーズなども使って、きちんと油を摂取することも忘れないでください。缶詰なども上手に使っていきたいですね。また、気分転換も兼ねて外食などを利用するのも良いでしょう。おいしさを妥協することなく、しかも体に必要な栄養素をしっかり摂って、ご自分なりに続けられる方法で、夏場であっても豊かな食生活を実践していただきたいと思います。また、「火を使う時間をなるべく短くする」という方がいらっしゃいましたが、火を使わないIHクッキングヒーターなら、熱さに苦しめられることもなく、省エネの観点からもオススメですし、電子レンジを上手に取り入れても良いですね。
夏場は、どうしても水分の過剰摂取などによって食欲が落ちてしまいがちです。食事の量が減ってしまった分、間食を充実させるのも良いかもしれません。高齢者の方には、乳脂肪の入っているアイスクリームもオススメです。また、おやつ=甘いお菓子ではなく、“しょっぱいおやつ”も大事な栄養補給になると思います。例えば、「焼きとうもろこし」「おやき」などがそうですね。旬の食材を使うとおいしく、かつ経済的合理性も高い間食になるはずです。冷たいものばかり摂取していると胃腸に負担をかけることにもなりますし、体力消耗にもつながります。また、ビールやお茶などは利尿作用が強く、摂取した以上の水分が排泄されてしまうこともありますから注意してください。調味料の使い方や食事の内容を工夫して、食欲増進につなげながら、今年の夏を元気に乗り切っていただきたいと思います。
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