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人々の「食」に対する意識の高まりを反映してか、ちまたには、栄養バランスを考えた食事、安全・安心な食材の確保など、「食」に関する情報があふれています。「そうは言っても、これまでの食習慣を簡単には変えられない…」という方たちのために、毎日は無理でもせめてゆとりある週末だけのスローライフを、TEPORE『大人の食学』からご提案します。今回はマクロビオティック・インストラクターの奥津典子さんに、有機野菜の魅力をうかがいました。※生活習慣病や健康診断の数値など、体調や状態には個人差がございます。食事療法や食材の制限などが必要とされる場合は、医師や専門家の指示に従っていただけますようお願いいたします。
有機野菜とは・・・
JAS法で認定を受けた「有機」マークが付けられた野菜。3年以上、無農薬かつ化学肥料無使用の土で栽培され、遺伝子組み換え技術を使用していないものと定義づけられています。
有機野菜に関する意識調査
アンケート結果を見てみましょう
アンケート結果を見てみましょう
今回の「有機野菜」に関する調査では、2008年4月3日(木)〜4月6日(日)の間に、
52,217人の方から回答をいただきました。
52,217人の方から回答をいただきました。
調査概要
| 調査方法 | インターネットリサーチ |
| 調査期間 | 2008年2008年4月3日(木)〜4月6日(日) |
| 対象者 | TEPORE会員 |
| 有効回答者数 | 52,217人(男性 28,502人 女性 23,715人) |
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(回答数=52,215人)
- 家庭菜園を有機栽培でやっているので、よく食べる (60代・男性)
- 家では食べないが、自然食バイキングに行ったときに食べたことがある (29歳以下・女性)
- 食材として買うことはあまりないが、お惣菜ではたまに食べる (40代・女性)
- 子育て中は有機野菜にチャレンジしたが、定期購入が面倒で止めてしまった (50代・女性)
半数以上の方が食べたことがあるという結果を見ると、有機野菜についての認知度や関心は、決して低くはないと言えそうです。ただ、食べるといっても「たまに」であることや、「気にしたことがない」という方もけっこういらっしゃることから、特に有機野菜だけを選んで積極的に口にしている、という方は少ないようです。
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(回答数=32,698人)※複数回答
- いつも買う店が、有機野菜を多く取り扱っているため (50代・男性)
- アレルギーがあるので、できるだけ無農薬を食べています (40代・女性)
- 安全性が高いと思うので (60代・女性)
- 野菜の味の違いを確かめるため (40代・女性)
- 子どもが小さいから、できれば安心なものを (30代・女性)
- 体に化学物質を少しでも入れないようにしたいから (40代・女性)
- 皮の部分まで食べられるからロスが少なく、かえって経済的(30代・女性)
有機野菜を食べたことがある方にとっては、健康面やおいしさ、「生産者がわかる」「子どもにも食べさせられる」といった品質・安全性の高さが、有機野菜の魅力として捉えられているようです。また、食物栽培における環境への配慮や、「有機野菜のほうが経済的」というご意見は、注目すべき点かもしれません。
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(回答数=20,065人)※複数回答
有機野菜を食べない理由としては、「価格が高い」というご意見をお持ちの方が圧倒的に多い結果となりました。また、近くのスーパーなどで売っていない、どこで手に入るのかがわからないなど、「有機野菜は入手が困難」という方も多いようです。その他、有機野菜と、有機野菜でない野菜との違いがわかりづらいというご意見もありました。

ほんとうにおいしい野菜の味を知っていますか?
私たちがふだん口にする野菜の多くには、農薬や化学肥料が使われています。それらを使うことによって、私たちは、季節を問わず、さまざまな種類の野菜を安く、大量に手に入れることができるようになったのは事実でしょう。しかし、農薬や化学肥料を使うことは、野菜本来の成育過程に無理を強いることでもあります。口にした野菜が何だか水っぽかったり、身がスカスカな感じがしたり、といった経験は多くの方がお持ちなのではないでしょうか。また、油で調理するとか、濃いめの味付けにしないと野菜が食べられない、という方もいらっしゃるようです。でも、野菜には本来、その野菜ならではのしっかりとした味わいがあって、ドレッシングなどつけずにそのまま食べても、十分においしくて食べごたえがあるはずなのです。有機野菜は実は経済的
有機野菜は、農薬や化学肥料を使わずに育てた野菜です。ですから、多少見た目は悪くても、本来その野菜が持っている豊潤な風味をしっかり味わうことができます。よく「有機野菜は高価だから」という声を耳にしますが、実際には、案外と経済的なのではないかと思いますよ。なぜなら、まず、有機野菜は塩やしょうゆを少しかけるだけの薄味でも十分おいしく食べられますから、ドレッシングなどの調味料が少なくてすみます。また、農薬や化学肥料に頼らず、大地の恵みと太陽の光をたっぷり受けて育った有機野菜には、皮をむかずにそのまま食べられるものが多く、捨てるところが少ないので経済的です。これは、調理のときに出るゴミの量を減らすことにもつながります。生ゴミが減れば、焼却処理によるCO2の発生もそれだけ少なくてすみますよね。そして、有機野菜は常温でも腐りにくく、日持ちがするので、冷蔵庫にストックする必要がなくなります。その分、家庭の省エネにも貢献してくれるというわけです。こういったことをトータルで考えれば、有機野菜はそれほど割高ではないと思います。ひんぱんに有機野菜を買うには経済的にちょっと…という方も、まずは週末だけでも、有機野菜を取り入れてみてはいかがでしょうか。
有機野菜は心の状態をよくする
野菜には、酸化した血液をアルカリ性にして、血液の流れをよくする効果があると言われています。血液の巡りがよくなると、新陳代謝も活発になって、体はスッキリと健康的になってきます。もちろん、おいしい野菜を食べれば、心もほっこりすることでしょう。ビタミンやカロテンなど大切な栄養を得るためだけでなく、心や気持ちの面からも、野菜はできるだけたくさん食べたほうがよいのです。有機野菜なら、農薬や化学肥料のことを過剰に気にすることもなく、食べるほどに心身ともに健康的になれるでしょう。

簡単な調理でも、おいしく食べられるのがうれしい
有機野菜をおいしく食べるのに、調理法であれこれ悩む必要はありません。まずはさっとゆでて、野菜本来が持つ甘みや香りを楽しんでみていただきたいと思います。農薬や化学肥料で育てられた野菜にはない、味の深みや奥行き、生命の力強さにつながるような食感を、有機野菜から感じ取っていただけるのではないでしょうか。
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![]() ブロッコリー:1株 おかひじき:1パック(70g) さや付きそら豆:8本 (以上は有機野菜、有機原料のものを) 天然塩:適量 【梅とごまのディップの材料】 梅ぼし(できれば長期熟成、無添加のもの):1粒 白いりごま:大さじ2 しそ(大葉):3枚 |
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味がしっかりした有機野菜は、食べごたえも十分
有機野菜は、ゆでてもいためてもかさが減りにくく、ボリューム感があります。野菜の味が濃く、油や調味料を使う場合でも、少しの量でおいしく食べられる有機野菜は、メタボリック症候群や、塩分を気にされている方にもピッタリです。また、調理しても歯ごたえが残りますので、それだけよく噛むことになり、それが脳の刺激にもなって、神経の働きをよくしてくれます。ぜひ、時間のある週末に試してみてください。
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【ピーナツソースの材料】 |
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![]() にんじん:1/3本 / いんげん:10本 / こんにゃく:1/2枚 / 豆もやし:100g (以上は有機野菜、有機原料のものを) 天然塩:適量 / ごま油:小さじ1 / 水:大さじ2程度 【調味料】 粒マスタード:大さじ1/ しょうゆ:大さじ1 |
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有機野菜を買おうと思うと、はじめは値段の違いに抵抗を感じるかもしれません。確かに、ふつうの野菜に比べると値段はやや高めで、扱っているお店も限られてしまうということもあります。でも、有機野菜は味に深みがあるので、肉や魚を使わない野菜が主役のメニューでも、しっかり食べたという満足感が得られます。調味料の量を控えてもおいしく仕上がるので、健康面でもうれしいですね。
素材そのものを味わうことができる有機野菜。まずは一度、ふつうの野菜と食べ比べてみてください。雑味のないやさしい味を楽しめれば、きっと、自然と気持ちもおだやかになってくるはずです。
また、手間暇かけて育てられた有機野菜からは、生産者の熱意も感じられると思います。そうしたつくり手の心に思いをはせることが、自然と、食べものをていねいに扱ったり、食への感謝の気持ちを生むことにつながったりしていくのではないでしょうか。
週末だけでも、そうしたスローライフを積み重ねていくことで、心も体も軽くなって、心身ともに健康な暮らしを送ることができるようになっていくのではないかと私は考えています。
素材そのものを味わうことができる有機野菜。まずは一度、ふつうの野菜と食べ比べてみてください。雑味のないやさしい味を楽しめれば、きっと、自然と気持ちもおだやかになってくるはずです。
また、手間暇かけて育てられた有機野菜からは、生産者の熱意も感じられると思います。そうしたつくり手の心に思いをはせることが、自然と、食べものをていねいに扱ったり、食への感謝の気持ちを生むことにつながったりしていくのではないでしょうか。
週末だけでも、そうしたスローライフを積み重ねていくことで、心も体も軽くなって、心身ともに健康な暮らしを送ることができるようになっていくのではないかと私は考えています。
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- 噛んだときの甘み、色の濃さ、鮮度の良さを感じる (60代・男性)
- 有機栽培のトマトにかぶりつくと、スーパーで売られている薄味のトマトと違って、子どものころに食べた懐かしい食感を味わうことができる (60代・男性)
- まず、まな板の上において切るところからして、におい(香り)が違う。土のにおいがする (40代・女性)
- ピーマンを生で食べても、甘くておいしい (40代・女性)
- サトイモのネバネバ感には驚いた。味も甘くて、最高でした (30代・女性)
- 「こんなに甘くてやわらかいの!」と感激したのが、ほうれん草。軽くゆでて、おひたしにしました。いつもとはまったく違う味でした (40代・女性)
- 1回食べただけではわからないが、しばらく有機野菜を続けたあと、ふつうの野菜を食べたら、まずく感じた。まずいほうに慣れていたことがショックだった (30代・男性)
- こだわりのつくり方でできた野菜は、味も濃く、生き生きとしています。子どもに無理やり食べるよう言わなくても、よく食べてくれます (40代・女性)
- ズバリ、皮ごと食べられる!!栄養をムダにせず、もちろんおいしく、ゴミの減量にもつながる (29歳以下・女性)
- なるべく素材の味を大事にしたいので、新鮮な野菜はオーブンで焼くだけなど、シンプルなものにすることが多いです (30代・女性)
- あくの強い野菜などは、ゆでて食べることが多いけれど、そうでない野菜については、蒸して食べるか、スープなどにして、野菜のうまみを逃がさずに食べるようにしている。できるだけ温野菜を心がけている (29歳以下・女性)
- サラダでよくいただきます。シンプルなフレンチドレッシングに、かんきつ系のフルーツをしぼっていただくと、春らしいさっぱりとしたサラダです (30代・女性)
- キャベツとにんじん、ほうれん草の有機野菜サラダを食べる際には、お塩だけで食べると野菜の甘さを感じられる。とにかくいろいろな味付けをしないほうがいいと思う (30代・女性)
- そのままガブリが一番! (40代・男性)
- 家庭菜園で、トマト、きゅうり、なす、ほうれん草、サトイモ、ネギなどの採りたてを食べています。無農薬で甘みも十分だし、何よりも食べたいときにすぐ手に入るのがいいですね (50代・男性)
- 宅配サービスを利用しています。お値段は安売りのスーパーで買うより高いのですが、生産者の熱意がうかがえたり、おいしい調理方法などもついて来たりするので、料理が楽しみになり、レパートリーも広がりました (40代・女性)
- 農業大学校で購入 (60代・男性)
- 今の野菜には、「旬」というものがなくなっている気がしますが、有機野菜には、「旬」の感覚があるように思います (50代・男性)
- どうしても高価なイメージがあり、食べ盛りの子どもがいると「質より量」が必要なため、なかなか手が出せません (40代・女性)
- 「手間をかけて育てた、少し高価な、でも安全な野菜」そんなイメージがあります (30代・女性)
- 「有機」と書かれていれば、すべてよいとは限らない。当然、産地や生産者もしっかりチェックして、初めて判断できると思う。ただ、野菜に限らず、有機、無添加のものは、やっぱりおいしい (40代・男性)
- 顔が見えるような販売方法をとっている場合が多いので、生産者の心を感じます (40代・女性)
次回の「大人の食学」では、良質なミネラル・たんぱく質の宝庫である「海藻・豆」について、
奥津典子さんに語っていただきます。 お楽しみに!
奥津典子さんに語っていただきます。 お楽しみに!
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