大人の食学(たべがく)
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2009/01/08掲載

TEPORE アンケート 大人の食学(たべがく)
テーマイメージ メタボリックシンドローム対策
2008年4月より始まった特定健康診査。通称「メタボリック健診」とも呼ばれているこの健診を機に、「メタボリックシンドローム」が気になる方も増えているようです。そこで、1月から3月までの『大人の食学』では、食の観点からの「メタボリックシンドロームの予防と対策」をテーマに、健康的な生活を送るための食生活、食事と運動との関係などについて考えていきます。1月はまず、メタボリックシンドローム対策に向けた正しい現状把握について調査しました。
調査概要
調査方法 インターネットリサーチ
調査期間 2008年12月11日(木)〜12月14日(日)
対象者 TEPORE会員
有効回答者数 56,611人(男性31,547人 女性25,064人)
今回の「大人の食学 メタボリック健診」に関する調査では、2008年12月11日(木)〜12月14日(日)の間に、56,611人の方から回答をいただきました。
Q1 あなたは、メタボリックシンドロームの診断基準をどの程度知っていますか?
1位
あいまいだが知っている 34.7%
2位
ほぼ知っていると思うが、詳しくはない 33.0%
3位
なんとなく聞いたことがある程度 20.1%
4位
詳しく知っている 6.9%
5位
知らない、わからない 4.7%
6位
知っているが興味はない 0.5%
(回答数=56,611人)

年代別ランキング 《29歳以下》 《30〜39歳以下》
1位
あいまいだが知っている 33.6%
2位
なんとなく聞いたことがある程度 25.9%
3位
ほぼ知っていると思うが、
詳しくはない 22.5%
4位
知らない、わからない 10.6%
5位
詳しく知っている 6.3%
(回答数=4,166人)
1位
あいまいだが知っている 36.2%
2位
ほぼ知っていると思うが、
詳しくはない 27.2%
3位
なんとなく聞いたことがある程度 25.1%
4位
知らない、わからない 5.8%
5位
詳しく知っている 5.1%
(回答数=15,061人)
《40〜49歳以下》 《50〜59歳以下》
1位
あいまいだが知っている 34.7%
2位
ほぼ知っていると思うが、
詳しくはない 33.4%
3位
なんとなく聞いたことがある程度 20.1%
4位
詳しく知っている 7.2%
5位
知らない、わからない 4.2%
(回答数=17,519人)
1位
ほぼ知っていると思うが、
詳しくはない 36.7%
2位
あいまいだが知っている 34.6%
3位
なんとなく聞いたことがある程度 17.0%
4位
詳しく知っている 7.8%
5位
知らない、わからない 3.4%
(回答数=11,605人)
《60〜69歳以下》 《70歳以上》
1位
ほぼ知っていると思うが、
詳しくはない 42.6%
2位
あいまいだが知っている 33.6%
3位
なんとなく聞いたことがある程度 12.6%
4位
詳しく知っている 8.2%
5位
知らない、わからない 2.7%
(回答数=6,316人)
1位
ほぼ知っていると思うが、
詳しくはない 45.0%
2位
あいまいだが知っている 30.7%
3位
なんとなく聞いたことがある程度 11.4%
4位
詳しく知っている 9.8%
5位
知らない、わからない 2.7%
(回答数=1,944人)

解説
全体ランキングを見ると、1位は「あいまいだが知っている」(34.7%)、2位は「ほぼ知っていると思うが、詳しくはない」(33.0%)という結果となりました。7割近くの方が、メタボリックシンドロームについて何らかの知識をお持ちのようです。
実際にメタボリック健診の対象となる40歳を境として見てみると、「ほぼ知っていると思うが、詳しくはない」と回答した人の割合が、2割以下と3割以上にはっきり分かれます。また、年代が高くなるほど、メタボリックシンドロームについての知識を持つ方が増えていく傾向がうかがえます。
Q2 あなたは、ご自分がメタボリックシンドロームだと思いますか?
1位
健康診断でメタボリックシンドロームではないと診断された 31.2%
2位
健康診断は受けていないし、自分がメタボリックシンドロームだとも思わない 22.8%
3位
健康診断は受けていないが、メタボリックシンドローム予備軍なのではないかと思う 16.6%
4位
健康診断でメタボリックシンドローム予備軍だと診断された 11.1%
5位
健康診断は受けていないが、すでにメタボリックシンドロームである可能性が高いと思う 8.3%
6位
健康診断でメタボリックシンドロームだと診断された 5.1%
7位
よくわからない 4.2%
(回答数=56,611人)
男女別ランキング 男性
1位
健康診断でメタボリックシンドロームでは
ないと診断された 31.8%
2位
健康診断でメタボリックシンドローム
予備軍だと診断された  16.9%
3位
健康診断は受けていないし、自分がメタボリック
シンドロームだとも思わない 15.1%
4位
健康診断は受けていないが、メタボリック
シンドローム予備軍なのではないかと思う 14.2%
5位
健康診断は受けていないが、すでにメタボリック
シンドロームである可能性が高いと思う 9.3%
6位
健康診断でメタボリックシンドローム
だと診断された    8.3%
(回答数=31,547人)
女性
1位
健康診断は受けていないし、自分がメタボ
リックシンドロームだとも思わない 32.5%
2位
健康診断でメタボリックシンドロームでは
ないと診断された 30.4%
3位
健康診断は受けていないが、メタボリック
シンドローム予備軍なのではないかと思う 19.6%
4位
健康診断は受けていないが、すでにメタボリック
シンドロームである可能性が高いと思う 7.0%
5位
健康診断でメタボリックシンドローム
予備軍だと診断された 3.8%
6位
健康診断でメタボリックシンドローム
だと診断された 1.2%
(回答数=25,064人)
解説
メタボリックシンドローム対策イメージ 「メタボリックシンドロームではないと診断された」(31.2%)という方に対して、「メタボリックシンドロームと診断された」もしくは「メタボリックシンドローム予備軍だと診断された」方は合わせて16.2%でした。ただ、「健康診断は受けていない」という方が合わせて47.7%もいらっしゃるのが気になります。
男女別では、女性の1位は「健康診断は受けていないし、自分がメタボリックシンドロームだとも思わない(32.5%)」でした。どうやら、女性の中には健診を受けずに自己判断している方も相当いらっしゃるようです。
メタボリック健診は、社会保険か国民保険かを問わず、健康保険に加入している40歳〜74歳のすべての方に義務付けられています。ご自身の健康管理のためにも、年に1回程度は健診を受けることが望ましいですね。
他にもこんなご回答がありました
  • 健康診断は受けたが、年齢が40歳に達していないので健診がなかった (30代・男性)
  • 家族が予備軍だと思う (50代・女性)
  • やせ型だし、運動もしているので、メタボリックシンドロームではないが、健康診断は毎年受けている (70代・男性)
  • メタボリックシンドロームと診断を受け、現在2か月に一度、看護相談を受けています (60代・男性)
Q3 あなたは、日ごろからメタボリックシンドロームの予防対策を何かしていますか?
1位
特に何もしていない 33.1%
2位
油ものや脂肪分を控えている 31.2%
3位
意識して運動をしている 27.4%
4位
水分を多く摂るようにしている 22.1%
5位
間食を控えている 21.9%
6位
1日に食べる量を制限している 19.8%
7位
塩分を控えている 17.6%
8位
甘いものを控えている 13.8%
8位
アルコールを控えている 13.8%
10位
健康食品やサプリメントを摂っている 13.4%
11位
炭水化物を控えている 8.2%
(回答数=56,611人)※複数回答
男女別ランキング 男性
1位
特に何もしていない 31.7%
2位
意識して運動をしている 30.8%
3位
油ものや脂肪分を控えている 29.7%
4位
間食を控えている 24.9%
5位
水分を多く摂るようにしている 22.6%
(回答数=31,547人)※複数回答
女性
1位
特に何もしていない 34.9%
2位
油ものや脂肪分を控えている 33.0%
3位
意識して運動をしている 23.1%
4位
水分を多く摂るようにしている 21.6%
5位
塩分を控えている 18.8%
(回答数=25,064人)※複数回答
解説
メタボリックシンドローム対策イメージ 1位は、「特に何もしていない」(33.1%)でした。一方で、Q2では「メタボリックシンドローム予備軍だと診断された」「予備軍なのではないかと思う」「すでにメタボリックシンドロームである可能性が高いと思う」が合わせて36%だったことを考えると、日ごろからの予防対策を十分にしたほうが良いと言えそうです。
また、男女別で見ると、男性は間食を控えて体を動かすこと、女性は食事面で気をつけることが、メタボリック予防の主な対策方法となっているようです。
他にもこんなご回答がありました
  • 全身を鏡に映して、体形をチェックする (30代・女性)
  • エレベーター、エスカレーターを使わずに、極力、階段を使用する (40代・男性)
  • 体脂肪・体内脂肪も測れる体重計で、規則的に測定している (30代・女性)
  • 食べすぎないよう(腹八分目)に気をつけている (40代・女性)
Q4 健診後に実践していることや、メタボリックシンドロームを改善するためのおすすめの方法があれば教えてください。
◆健診後に実践していること
◆健診後に実践していること
  • 休肝日を月の20%(6〜7日)は確実に設定するようにした。また、エレベーターを控えて階段を使うなど、極力、歩くようにしたり、腹筋などのトレーニングで基礎代謝向上に努めたりしている (50代・男性)
  • 寝る3時間前には、夕食をとるようにしている (60代・男性)
  • できるだけ外食を避け、自分でバランスの良い食事を作って食べることが大事。下処理するときに、肉の脂身を切り落としたり、熱湯を回しかけて脂をある程度落としたりしてから調理すると、カロリーが抑えられてメタボリック対策になると思います (30代・女性)
  • よく噛んで、ゆっくり食べるようにして、食べる量を減らしながら満腹感を得るように心がけています (40代・男性)
  • 昨年度の健診後、基礎代謝や体脂肪も測れる体重計を購入して、毎日データをとっている (60代・女性)
  • 自動車通勤をやめて、自転車通勤にしました。無理なく長時間の有酸素運動ができます (50代・男性)
◆改善するためのおすすめ方法
◆改善するためのおすすめ方法
  • 料理は盛り付け方を工夫して、見た目の満足感を大事にする。そして、たまに“ごほうび”として、本当においしい高級な菓子などをほんの少量食べる (50代・女性)
  • ペット(犬)との散歩が一番!ひとりで仕方なく運動するより面白く、ペット連れ同士の思わぬ出会いもあって楽しい。また、友人知人などと組んで運動するほどの義務感やスケジュール管理の必要がないから、気楽で長続きします (40代・男性)
  • 何か別の作業をしながらの運動は、結構良い。歯磨きの間、足のストレッチをしたり、お皿洗いのときに、中腰でやってみたり。ちょこちょこの積み重ねのほうが、続けやすい (30代・女性)
  • ウォーキングやスロートレーニング(腕立て伏せ、スクワット、腹筋)を、毎日コツコツ実施している。時間的に長い運動や、器具を使った運動などは続けることがむずかしいので、手軽な運動を選んで続けている (50代・男性)
  • できるだけ、果物や野菜料理、汁物をはじめに食べるようにしています。結構おなかが一杯になるので、その後は少量でも満足します。また、甘いものが好きなのですが、できるだけ手作りするようにしています。自分で作るとお砂糖やバターの量がよくわかるので、量を食べなくなります (50代・女性)
スペシャル・トーク
「メタボリックシンドローム」の基準について、専門医に聞いてみました!

武藤クリニック院長 武藤徹先生東京都品川区にある内科・皮膚科・整形外科の武藤クリニック院長。品川区医師会総務理事。生活習慣病やメタボリック症候群の診療も行っており、健康に関するアドバイザーとして、テレビなどでも活躍中。

◆メタボリック健診の基準とは?
特定健康診断、いわゆるメタボリック健診では、はじめに、おへそのまわりの腹囲測定を行います。これは、生活習慣病の危険因子となる内臓脂肪の蓄積状態を予測するためで、メジャーを使って簡単に行える腹囲測定を取り入れています。
脂肪のつき方には女性ホルモンの作用が関係するため、男性の場合は85cm以上、男性に比べて皮下脂肪が付きやすい女性の場合は90cmに腹囲基準値を設定しています。ただし、腹囲だけが基準値ではありません。
腹囲測定が基準値をオーバーしている場合に、血圧、血液中の中性脂肪、血糖値の3つの項目と照合して診断します。中性脂肪は150mg/dl以上またはHDLコレステロール40mg/dl未満、収縮期血圧(上の血圧)が130mmHg以上または拡張期血圧(下の血圧)が85mmHg以上、空腹時血糖を110mg/dl以上としています。
腹囲値が基準以上であり、これらの血液検査のうち2つ以上当てはまる人が、「メタボリックシンドローム」と診断されます。

◆腹囲が基準値以上の人は全員メタボリックなのですか?
よく誤解されがちなのは、診断の基準となっている腹囲値は、「それ以下でなければメタボリックシンドロームと判定を受けてしまうのか?」ということです。厳密に言うと、肥満によって生活習慣病を引き起こす可能性が高くなるのは、CTスキャンでおへそのまわりを断層撮影して見たときに、内臓脂肪の面積が100cm2以上だと要注意としています。しかし、CTスキャン検査は費用もかかりますし、気軽に受けられるものではありません。
そこで、内臓脂肪の状態をもっと簡単に予測する方法がないかと、何千人もの日本人のCTスキャン断層画像を解析し、内臓脂肪との相関性を考慮して設定されたのが、この腹囲基準値なのです。

◆内臓脂肪と皮下脂肪はどう違うのですか?
脂肪には、やせやすい脂肪とやせにくい脂肪とがあります。これを「預金」に例えてみるとわかりやすいのですが、食生活や運動量の調節で頻繁に差し引きできるのが、内臓脂肪(=普通預金)です。それに対して、貯まりにくく、使われにくいのが皮下脂肪(=定期預金)と例えることができます。
したがって、真剣に食事や運動療法に取り組めば、まずは内臓から脂肪が落ちはじめ、続けていけば自然とメタボリック解消につながるのです。
メタボリックシンドロームと診断を受けたけれど、「まあ大丈夫だろう」と体のチョイ悪状態を過信していると、健康な人と比べて、狭心症などの病気になる確率が約36倍も高くなると言われています。メタボリックシンドロームという段階で健康管理を見直せば、5年後、10年後に病気になってしまうかもしれないものを未然に防ぐことができるのです。メタボリック健診は、そのための動機付けの健診と言えるでしょう。


今回の「大人の食学 〜メタボリックシンドローム対策〜」についてのアンケート結果はいかがでしたか?
今回の「大人の食学 〜メタボリックシンドローム対策〜」についてのアンケート結果は
いかがでしたか?
メタボリックシンドロームの状態を改善せずにいると、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞など、さまざまな病気にかかるリスクが跳ね上がるとされています。メタボリックである、ないに関わらず、いつまでも健康でいるためには、健診をきちんと受けて、自分の体の状態に気を配ることが大切です。

次回2月の『大人の食学』では、メタボリックシンドロームを予防・解消する食生活についてのアンケート結果を発表します。お楽しみに !
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