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(回答者数=61,767人)※複数回答
全体の1位は「大根」(79.2%)、2位は「玉子」(52.1%)、3位は「こんにゃく」(27.2%)でした。この3種は、地域別・年代別でもすべてに共通して上位にランクインしていて、絶大な人気がある、ということがわかりました。
地域別に見ると、「大根」と「玉子」は不動の1位・2位となっています。また、東日本では「はんぺん」の人気が上位ですが、日本列島を西に向かうに従って、「すじ肉」と「厚揚げ」の人気が上昇していきます。また、関東地域でのみ「ちくわぶ」がランクインしているのも、地域の特性が出ています。 その他のご意見では、それぞれの土地ならではのおでん種を挙げられた方や、本来は洋風メニューであるウインナーやロールキャベツなどがお好みという方も多くいらっしゃいました。
(回答者数=61,510人)
全体の1位は、「バラで買った具材を使った、自宅で作るおでん」(59.0%)でした。おでん種をバラで購入するという方が多い理由は、好きな種を多めにしたり、家族構成によって必要な量だけを購入できたりするからではないでしょうか。「おでんは自宅で作る」とお答えいただいた方は、バラとセットを合わせると8割を超えました。おでんは、家庭的な食べ物として皆さまの間に定着しているようです。その他のご意見では、「うどん屋さんでおでんを食べる」というご意見が多く寄せられました。香川県などでは、讃岐うどんがいただけるお店におでん鍋が常設されていて、うどんの出来上がりを待つ間におでんのだそうです。最近の讃岐うどんブームで、そうしたおでんのあるうどん屋さんが全国に広まっているのかもしれませんね。
(回答者数=61,510人)
全体の1位は、「夕食にご飯のおかずとして」(65.6%)でした。おでんを主食として食事をされるのではなく、主食をとりながら、おかずにおでんを召し上がる方が多いようです。栄養バランスを考えても、おでんには緑黄色野菜が不足しがちなので、副菜として青菜類を加えると良いのではないでしょうか。年代別に見ると、どの年代も、おでんは夕食時に召し上がることが多いのに変わりはありませんが、年代が上がるにつれて、お酒の肴(さかな)におでんを召し上がる方が増えています。お酒を飲みながらおでんをつつくのも、寒い冬ならではの楽しみと言えそうです。
新井 由己(あらい よしみ)さんおでん研究家 1996年から、日本国内はもとより、韓国と台湾のおでんも食べ歩き、「おでん」の比較研究を始める。著書に『とことん亭のおいしいおでん』(凱風社)、『だもんで静岡おでん』(静岡新聞社)などがある。 新井由己の仕事帖 >> http://www.yu-min.jp/ ◆おでんは、いつごろから食べられているのですか? おでんのルーツは「田楽」にあります。田楽というと、こんにゃくにみそをつけて食べるものを思い浮かべますが、そもそも田楽とは、豆腐を串に刺して焼き、みそをつけたものでした。「おでん」という呼び方も、江戸時代に宮中に仕えていた女官たちが、田楽のことを隠語で「おでん」(おでんがくの略)と呼んでいたことが由来と言われています。 江戸時代、庶民の間では、お店に入って食事をするよりも、屋台で買い食いをするファストフード形式の食事が流行っていたようです。ですから、手軽にスナック感覚で食べられる田楽は人気で、種類も豆腐だけでなく、こんにゃくや里芋、魚などバリエーションが増えていったようです。江戸後期になって、しょう油の醸造が始まると、江戸の町では、とにかく何でもしょう油味で煮込むことが流行になります。焼いて、みそをつけて食べていた田楽も、しょう油味の汁で煮込まれるようになり、これが現在のおでんのベースとなっています。 ◆しょう油味で煮込まれたおでんは、その後、どのように全国へ広まっていったのですか? 明治初期までは、どちらかというと煮物に近い、汁気が少なめのおでんが一般的でした。そこへ、東京の本郷にある老舗おでん屋さん「呑喜(のんき)」の創業者が、汁気をたっぷりと増やした「改良おでん」を考案して売り出しました。これが、近くにあった東京帝国大学(現在の東京大学)の学生の間で評判となって、口コミで広がっていき、現在のような汁気の多いおでんが主流になったと言われています。 大正時代には、関西地方にもおでんが伝わりましたが、それまであった田楽と区別するために、東京から伝わったおでんは「関東煮(かんとうだき、かんとだき)」と呼ばれました。現在でもその名残がある地方もあります。 関東のおでんは、かつおだしに砂糖と濃い口しょう油を使いますが、関西のおでんの味付けは、こんぶやかつおでとっただしに、うす口しょう油を使うのが基本です。各地で親しまれていく過程で、おでんには、その土地ならではの食文化がミックスされたり、名産品のおでん種が用いられたりと、さまざまなエッセンスが加わっていったのです。 ◆おでんは、地域によってもいろいろ特徴がありそうですね。 これだけ地域に根づいていて食べられているにも関わらず、おでんに地域差があることはあまり知られていないんですよね。仲間とおでん談義を繰り広げたときに、はじめて自分が食べて育ったおでんに特色があったことに気付くこともあるようです。 例えば、おでん種について、各地で定番とされているものの特徴を挙げると、東京では「ちくわぶ」、静岡は「黒はんぺん」や「豚モツ」、沖縄では「豚足」が入るといった違いがあります。また、名古屋ではしょう油味ではなく、八丁みそを使ったおでんが食べられていたりもします。 さらに、つけだれにも地域の特徴があります。関東は、からしをつけて食べることが多いですが、全国的に見ると、みそだれをつける地域が多く、青森県ではしょうがみそ、四国の香川県や徳島県では米みそを使ったからしみそ、愛媛県では麦みそを使ったからしみそなどで食べられています。 ◆おいしいおでんを作るコツのようなものはあるのでしょうか? だし汁の澄んだ、見た目にも美しいおでんに仕上げるには、おでん種をぎゅうぎゅうに詰め込まずに、鍋におでん種がプカプカと浮かんでいる状態で、だし汁を沸騰させずに、静かに煮るのが秘訣です。しかし、自宅でおでんを作るときには、ついおでん種の種類や量が多くなってしまって、あっという間に鍋がいっぱいになりませんか? そんなときにオススメしたいのが、『適温調理』です。家の中で一番大きな鍋にだし汁を作り、おでん種を入れて、沸騰する直前で火から下ろします。新聞やバスタオルなどで鍋ごと包んで保温し、ゆっくりと温度が下がるようにすると、おでん種にじっくりと味が染み込んで、煮崩れてだし汁がにごることもなく、おいしいおでんに仕上がります。保温して放置する時間が5〜6時間ほど必要なので、午前中に仕込んでおけば、夜に温め直すだけで、おいしいおでんが食べられます。コトコト煮込むために火元に張り付いている必要もありませんし、光熱費の節約にもなりますよ。 ◆新井さんご自身が、おでんを楽しむ際に工夫されていることがあれば教えてください。 私がおでんを作って人をもてなすときには、各地で食べられているおでんを何種類か用意します。いつも食べているおでんと比べて、おでん種や見た目のギャップで話題も広がり、とても評判が良いですね。つけだれも、からしだけでなく、先ほどお話したようにいろいろな種類のみそだれなどを用意して、食べ比べてみるのも楽しいですよ。 ◆新井さんにとって、おでんとはどんな料理ですか? 和食の専門書でおでんを調べると、煮物に分類されている場合と、鍋物に分類されている場合がありますが、私はどちらにも違和感があります。鍋物にしては材料を煮ながら食べる独特の雰囲気がなく、調理済みの状態で料理が出てきますし、煮物にしては汁が多すぎます。豆腐田楽からコンビニおでんまで、ひと言で定義できないほど多種多様な顔を持っているので、新しく「おでん物」というカテゴリーを設けないと、うまく整理できないと思います。 よく、「おでんの定義とは何ですか?」という質問をされるのですが、そのとき私は、「その土地の人が“おでん”と呼んでいるものが、おでんです」とお答えしています。ある地域で「おでん」と呼ばれるものを別の地域に持っていくと「これはおでんではない」と言われることもあります。 鍋物でも煮物でもなく、ひとつの和食のジャンルとして「おでん物」があることを、多くの方にもっと知ってもらいたいですね。その土地に合わせて変化してきたおでんには、まだまだ可能性が秘められていて、きっとこれからも発展を続けていくのだろうと思います。
おでんの背景を読み解いてみると、その土地ならではの生活・文化や食習慣とも密接なつながりがあるようです。代表的な国民食と言われているカレーやラーメンに勝るとも劣らないほど、実はおでんにも、土地ごとに、また人それぞれに、食べ方やおでん種に対するこだわりがあって、誰もが持論を語れるだけの奥の深い料理であることがわかりました。
今夜は、熱々のおでんを囲んで、そんなこだわりのおでん談義に花を咲かせてみてはいかがでしょうか。 次回のTEPOREアンケートは、「正しい姿勢できていますか?」についてのアンケート結果を発表します。お楽しみに! |
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全体の1位は、「バラで買った具材を使った、自宅で作るおでん」(59.0%)でした。おでん種をバラで購入するという方が多い理由は、好きな種を多めにしたり、家族構成によって必要な量だけを購入できたりするからではないでしょうか。「おでんは自宅で作る」とお答えいただいた方は、バラとセットを合わせると8割を超えました。おでんは、家庭的な食べ物として皆さまの間に定着しているようです。
全体の1位は、「夕食にご飯のおかずとして」(65.6%)でした。おでんを主食として食事をされるのではなく、主食をとりながら、おかずにおでんを召し上がる方が多いようです。栄養バランスを考えても、おでんには緑黄色野菜が不足しがちなので、副菜として青菜類を加えると良いのではないでしょうか。

新井 由己(あらい よしみ)さん