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2014年02月12日発行 Vol.380 ─ MADE IN JAPANのものづくり ─

MADE IN JAPANのものづくり

「ものづくりの国」として目ざましい経済成長を遂げてきた日本。食器、和紙、筆、着物、電子機器、自動車…。「MADE IN JAPAN」の名品たちは、日本のみならず世界中から高く評価されており、大変人気があるようです。その理由は、高品質であること、安全であること、そして作りが丁寧であること、などがあげられるのではないでしょうか。TEPORE編集部でも、電化製品は「MADE IN JAPAN」のものを選ぶと決めているスタッフがいます。海外から輸入されたものもスタイリッシュでとても素敵ですが、機能的で美しく、素材の質感が生きた日本製のものに、改めて愛着がわいているのかもしれません。

そこで今回のTEPOREトクトクコラムでは、日本が世界に誇る“日本の技術”、「MADE IN JAPAN」についてご紹介します。

連日盛り上がりを見せている、第22回オリンピック冬季競技大会。ここでも、「MADE IN JAPAN」が活躍していることをご存知ですか?宮城県仙台市のスキーワックスメーカーは、国内メーカーで唯一、全日本スキー連盟の指定を受けて、ノルディックスキー女子ジャンプの高梨沙羅選手らにワックスを供給しているのだそうです。このように、過去にもオリンピックで使用された日本製の道具がたくさんあります。例えば…

●スキー競技のウエア

長野オリンピックでスキージャンプラージヒル団体で金メダルを獲得した原田雅彦選手、アルベールビル、リレハンメルオリンピックでスキーノルディック複合団体で金メダルを獲得した荻原健司選手らが着用したスキーウエアは日本製。素材の織り方や縫い目の位置まで考え、選手の力を最大限に引き出すよう、作りこまれているのだとか。今回のソチオリンピックでも、多くの選手たちが日本製のウエアを着用しているようです。

●スキー競技のスキー板

トリノオリンピックでアルペン男子回転で7位に入賞を果たした湯浅直樹選手が使用していたスキー板も日本製。かつて日本国内には多くのスキーメーカーがあり、アルベールビルオリンピック男子回転でノルウェーの選手が日本製のスキーを履いて金メダルを獲得したこともあるのだそうです。

●競泳のゴーグル

過去のオリンピックで4つの金メダルと1つの銀メダル、そして2つの銅メダルを獲得した男子競泳の北島康介選手がロンドンオリンピックで使用していたゴーグルは日本製でした。水の流れをスムーズにするレンズを採用し、視界が広く見やすいのが特長。フィット感も抜群なのだそうです。同じく、ロンドンオリンピックで銅メダルを獲得した男子競泳の立石諒選手や女子競泳の寺川綾選手も日本製を使用していたそうです。TEPORE編集部でも、北島選手が使用していたゴーグルと同じメーカーのものを愛用しているスタッフがいます。本人曰く、そのゴーグルをつけてジムのプールで泳いでいると、いつもより速いタイムで泳げる気がする…とのこと。その気持ち、少しわかる気がします。

●砲丸投げの砲丸

アトランタ、シドニー、アテネオリンピックと3大会連続で金・銀・銅を独占した砲丸は日本製。球の重心は見事に中心に位置しており、投げる力が球に効率よく伝わって、飛距離を伸ばせるように作られているのだそうです。また、規則変更によりアテネオリンピックの公式球では採用されなかった技術ですが、人の指紋に合うように細い筋を入れて、握りやすくする工夫が施された球が選手たちから評判だったといわれています。

●ハンマー投げのハンマー

アテネオリンピックで金メダルを獲得した男子ハンマー投げの室伏広治選手が愛用しているハンマーも日本製。規格の範囲内で、できるだけ球を小さくして、球と取っ手を繋いでいるピアノ線を長くすることが遠くへ「飛ぶ」秘訣なのだとか。球の重心をわずかに外側へずらす独自技術で、より遠心力のかかる製品を開発したそうです。

●卓球の公式球

ロンドンオリンピックの卓球公式球も日本製。小さな球体は完璧なバランスを保ち、約300キロの負荷がかかるといわれるスマッシュにも耐えられるように作られているといわれています。また、完全な球形を大量生産するのは技術上困難なため、たくさん作られた球の中からどの程度球形に近いかで、グレード分けされているのだとか。その中で最も品質の高いものを3スターと呼び、公式大会などで使われるのだそうです。そしてオリンピックでは、3スターの中から更に厳選された最高品質のものが使用されているそうです。

その他、自転車競技で使われた、臭わないヘルメットのあごひも、テニスとバトミントンで使われたストリングマシン(ガット張り機)、バレーボールとビーチバレーのネット、ラリーが続くと評判のバレーボール(球)、ワールドカップでも採用された大きな歓声にも負けないホイッスルも実は日本製。さらに、ロンドンオリンピックで、観客をロンドン市内から競技場へ運ぶ交通網の主役となった6両編成の新型特急車両も日本製だったというから驚きです。日本の技術があちらこちらで活きていたのですね。

そして、畳も日本製。東京オリンピック以来、36年ぶりにシドニーオリンピックの柔道で日本製の畳が使われていたそうです。海外製の畳は日本製に比べて内部の構造が柔らかく、踏ん張りがきかなかったのだとか。そこで日本のスポーツメーカーが、表面のビニールの凹凸が深く、中身もコルクや発泡スチロールを層にすることにより、適度な硬さが保たれる柔道畳が開発されたそうです。日本のお家芸である柔道で使用される畳が日本製というのは、日本人として嬉しいことですよね。

また、選手たちが使う道具をメンテナンスする技術も優れていると評判の日本。例えばスケートの刃(ブレード)。フィギュアスケートは靴と同様に、ブレードと呼ばれる刃の部分も非常に重要だといわれています。その刃の研ぎ師が日本にいるため、世界の名だたる有名選手がわざわざ刃を研ぎに来日しているそうです。スピードスケートにおいても刃はとても重要で、コーナーで体を傾けた際などの安定性を高めるために、少し湾曲しているそうなのですが、このブレードを湾曲させる器具を製作したのも日本企業の力。湾曲の度合いが大き過ぎると、直線での氷の抵抗が増えて失速してしまうため高度な技術が必要なのだそうです。

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このように、4年に1回の大きな大きな大舞台のために、命をかけて、並々ならぬ練習を積み重ねてきた選手たちの裏には、日々道具の技術開発をしている職人さんたちがいます。そして彼らも、オリンピックの表彰台に日の丸を揚げられたら…という夢を抱いているのです。ソチオリンピックでも、日本の技術がメダルをもたらすこともあるかもしれません。こう考えると、また違った見方でオリンピックを楽しむことができそうですね。

トーコのつぶやき編集後記

日本人はとても器用だといわれています。それはどうやら、箸を使う文化が基盤にあるからだとか。小さな豆を2本の棒でつまむことができるのだから、確かに器用なのかもしれませんね。そんな日本人がつくる製品は、繊細で精巧。これは「羊質虎皮(ようしつこひ)」ではなく、使うことで一層その良さを実感することができます。世界中から注目される「MADE IN JAPAN」の技術、これからも私たち日本人の誇りとして、ますます発展してほしいですね。


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