
2014年07月29日発行 Vol.403
爪の健康は身体の健康!
皆さんは、爪の役割をご存知ですか? 何かを掴むことができるのも、スムーズに歩けるのも、爪が力を受け止め、支えてくれるおかげです。
また、爪には、指の先端を外的刺激から保護する役割もあります。
そこで今回のTEPOREトクトクコラムでは、健康のバロメーターといわれる爪についてお話しします。
爪の成長
爪は身体の末端に位置しているため、栄養が十分に行き届きにくく、健康状態や生活環境などによって成長に個人差が生じます。一般的には1日に0.1~0.15ミリ程度伸びるといわれており、爪の根元が先端まで伸びるには半年程度かかります。
また、年齢的には若い方が、季節的には夏の方が、爪の伸びが早いといわれています。
健康な爪とは?
本来、爪に色はなく、爪の下を流れている血管が透けて見えています。そのため、健康な爪は全体的に薄いピンク色をしています。身体が冷えた時など、爪が青白く紫がかって見えるのは、寒さによって血流が悪くなっている証拠です。
また、表面につやがあり、なめらかで凸凹がないことも健康な爪の条件です。
こんな爪には要注意!
爪の形や色に異変が見られるなど、爪のコンディションが悪いときは、身体の不調サインと考えられます。まずはご自身の爪の状態を確認してみましょう。
- ・割れやすい :貧血気味の人や冷え症の人に多く見られます。
- ・横スジが入る:体調不良、栄養不良、ストレスなどを抱えている人に多い症状です。皮膚病、糖尿病などの慢性疾患の疑いも。
- ・二枚爪 :貧血の人に見られる症状。乾燥も原因のひとつです。
- ・爪が白っぽい:貧血傾向にあり、肝臓の病気の疑いがあります。
- ・爪が黒っぽい:血液がドロドロしている可能性があります。その他、肝硬変・腎臓病・悪性貧血・心臓病・肺疾患などの疑いも。
- ・爪が赤っぽい:多血症・脳血栓・心筋梗塞を引き起こす危険性があります。
上記はあくまでも参考情報です。爪の状態だけで罹患を判断することはできません。気になる方は、医師の診断を仰ぐことをおすすめします。
健康な爪を保つために
健やかな爪を育てるには、バランスの良い食事を摂ることが重要です。
爪は髪の毛の成分と同じ、ケラチンというたんぱく質からつくられていますので、良質なたんぱく質を積極的に補いましょう。他にも、爪の成長を助けるビタミンや、爪の形成に必要なミネラル、爪の新陳代謝を促進する亜鉛、貧血を改善する鉄分などを摂って、丈夫で割れにくい爪を育てましょう。
さらに、TEPOREがおすすめするのは、レバーや豆類、緑黄色野菜などに多く含まれる葉酸。割れやすくもろい爪をサポートし、ささくれを予防する働きがあります。
また、血行が促進され、細胞に栄養が行き届きやすくなるマッサージも健康な爪の育成に効果的です。爪の付け根部分を5秒~10秒程度、心地良いと感じるくらいの強さで押しましょう。
爪のお手入れを怠らないTEPORE編集部のスタッフは、乾燥を防ぐために、爪にクリームを塗って保湿しながらマッサージをしているそうです。これは、これから生えてくる爪も丈夫にすることができ、実際に爪が割れにくくなってきたそうですよ。
このように、爪は健康のバロメーター。身体からのサインを見逃さないためにも、日頃からご自身の爪の様子をしっかり観察しておきましょう。そうすることで、何かしらの異常が発生したときにすぐ気が付くことができますよ。
皆さんも、手軽にできる健康チェック法として爪を役立ててみてくださいね。
爪の形は「千姿万態(せんしばんたい)」。爪は生活習慣やお手入れによって形作られるものですが、遺伝も大きく関係しているといいます。人目につきやすい部位だけに、形にコンプレックスを持っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし大切なのは、爪の色や状態。こまめに爪を観察して体調の変化を見逃さないようにしたいですね。






















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