
2014年09月02日掲載
美味しく健康に!毎日の生活にスパイスをプラスしよう
香りづけ、辛みづけ、色づけ、臭み取りの役割があるスパイス。食欲増進や消化吸収の補助、発汗促進に加え、殺菌・減菌・防腐などの薬効作用があることも明らかになっています。そもそもスパイスとは、植物の種子、果実、花、皮、根などを原料とした調味料のことを指し、その種類は1,000を超えるといわれています。
以前TEPOREで「辛い料理や香辛料(スパイス)を使ったスパイシーな料理はお好きですか?」という質問をしたところ、約7割の方が「好き」と回答されました。多くの方が、スパイスを使った料理に魅せられているようです。
▼大人の食学(たべがく)-香辛料(スパイス)-アンケート結果はこちらから▼
https://www.tepore.com/user/research/enquete/result/res_0057.html
そこで今回のTEPOREトクトクコラムでは、調味料であり、薬としても役立つスパイスの魅力についてお話します。
世界4大スパイス
胡椒:
胡椒はスパイスの王様。辛味が強い黒胡椒は肉料理に、上品な香りの白胡椒は魚料理に向いています。日本では黒胡椒と白胡椒を細かくして混ぜ合わせたものが一般的ですが、これは日本独自のものだそうです。
ナツメグ:
ハンバーグに入っていることが多い、日本でもお馴染みのスパイス。独特の甘い香りが肉の臭みを取ってくれます。体を温める効果がある他、整腸作用、下痢防止にも役立ちます。
クローブ:
肉の臭みを取る時や焼き菓子に使われる、強い香りが特徴の香辛料です。元々日本では口腔清涼剤、胃腸薬などの漢方薬として重宝されていました。ハムやソーセージ、お菓子などのアクセントに使われます。
シナモン:
世界最古の香辛料ともいわれるシナモン。砂糖との相性が良く、お菓子やパンに適しています。鎮静作用、殺菌作用に優れ、食欲増進、消化機能の活性化など、健康効果に優れた香辛料です。
日本人になじみの深いスパイス
刺激的な辛みが食欲をそそる唐辛子は、TEPORE編集部でも人気のあるスパイスです。脂肪を燃やして発汗を促進するため、ダイエットに効果的。高い抗酸化作用もあり、免疫力の向上に役立ちます。
しびれるような辛味が特徴の山椒も、日本人には身近なスパイスです。冷え性の改善、腹痛や下痢の予防、食欲増進など、薬効効果に優れています。
その他、わさび、生姜、にんにく、ネギ、青じそといった薬味もスパイスの一種。こうしてみると、日本人にとってのスパイスとは、辛さをプラスする意味合いが強いようですが、辛いスパイスは世界でもごくわずか。ほとんどが香りを楽しむ目的で使用されているのだそうですよ。
いつもの料理もスパイスで大変身
<から揚げにカレーの隠し味>
肉と相性の良いカレーパウダーをから揚げの衣に加えて揚げることで、カレー風味のから揚げが完成します。冷めても美味しいですよ。
<肉じゃがが中華風に!>
複数のスパイスをミックスした五香粉を使います。水を足すときに五香粉を一緒に入れて煮込むと、ご飯がすすむ香り豊かな中華風肉じゃがの出来上がり!
<ひと手間でエスニック焼きそば>
焼きそばに付属している粉末ソースを半分だけ使い、そこにチリパウダーを加えると、エスニックな味わいになります。レモン汁を振りかけても◎。
スパイスを使うときの注意点
スパイスは、種類や用途によって使うタイミングが異なります。例えば、臭みを取るときは下ごしらえ時や調理中に、辛みづけや色づけをするときは調理中に、味つけをするときは仕上げに使うのが一般的です。
また、スパイスと食材には相性の善し悪しがあります。肉類全般にはニンニク、セージ、タイム、生姜、クローブ、ナツメグなどが、魚介類にはタイム、ローレル、サフラン、オレガノ、バジルなどが向いています。
使う分量も、味や香りを確認しながらお好みの仕上がりに近づけていくことが、上手にスパイスを使いこなす秘訣です。
現在では手に入る種類も多くなり、以前に比べて格段に買いやすくなったスパイス。食欲が落ちてしまいがちな夏こそ、スパイスをピリリと効かせた料理を食べて汗をかき、元気を取り戻しましょう!
料理がいっそう美味しくなり、しかも体に負担をかけずに健康へと導いてくれるスパイスは、まさに「一石二鳥(いっせきにちょう)」な調味料。さまざまな種類や効果効能があって、とても奥が深いものでした。
いつかはスパイスを組み合わせて作るカレーに挑戦してみたいと思っています。





















アンケート
TEPOREポイント
レシピ
トクトククイズ