
2014年01月28日発行 Vol.378 ─ 放っておけない、眼精疲労 ─
放っておけない、眼精疲労
今や現代病とまでいわれている眼精疲労。これは単なる“疲れ目”として片づけてはいけないようです。というのも、目が疲れたり目が重いと感じたとき、休憩や睡眠によって回復するのが疲れ目、なかなか治らずに症状が続くものを眼精疲労、と区別するのが一般的だそう。心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回のTEPOREトクトクコラムは、パソコンやスマートフォン、テレビやゲームなどに向かう時間が長い現代人に多くみられる「眼精疲労」についてご紹介いたします。
●眼精疲労の主な症状
眼精疲労の主な症状には、目が疲れる、ぼやける、かすむ、痛い、充血する、重い、しょぼしょぼする、などがあげられます。また、症状がなかなか改善されず、次第に体へ悪影響を及ぼすこともあります。その症状としては、肩こりや頭痛、めまい、不眠、イライラ、吐き気、などです。とはいえ、眼精疲労で体に不調が現れる理由はいまだ不明です。しかし、目に異常が生じると目を凝らしたり、集中力をより高める必要があります。これによる緊張の連続が、頭痛やめまい、吐き気、倦怠感を引き起こしている可能性があると考えられます。
●眼精疲労の主な原因
第1に、目の使い過ぎがあげられます。パソコンやスマートフォンなどの普及で私たちの生活はとても便利になりましたが、その反面、目は過酷な環境にさらされるようになりました。
第2に、精神的ストレス。涙の分泌は副交感神経に支配されています。ストレスを感じると涙の分泌が滞るといわれていますので、心を緊張から解き放ち、リラックスさせることが大切です。
そして第3に、ドライアイ。画面に集中しすぎると、まばたきの回数が自然と減ってきてしまいます。まばたきは、眼球表面のうるおいを保つために欠かせませんが、パソコンやスマートフォンなどを使用している時は、まばたきの回数が極端に減ってしまうため、ドライアイになりやすいのだそうです。
ドライアイについての詳しい説明は、以前のTEPOREトクトクコラムで紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
・【TEPOREトクトクコラム Vol.309】ドライアイについて知ろう
https://www.tepore.com/user/life/column/tokutoku/backnumber/tokutoku_vol309.html
●どんな対策をとったらいい?
まずは目の病気の有無を病院の眼科で検査し、治療をすること。また、メガネやコンタクトレンズが自分の目に合っているかどうかも、眼科でこまめに検査を受けて確認しましょう。そして、パソコンを使用する機会の多い人は、モニター画面を視線が下になるように設置するといいでしょう。伏し目がちになることで目の開きが狭くなり、涙の蒸発を少なくすることができるのだそうです。ただし、モニター画面を下げすぎてしまうと肩こりなどの原因にもなるので、注意しましょう。また、意識的にまばたきをして、目を休ませることも重要。まばたきの回数を多くするだけで、ドライアイの症状が改善されるようです。
目を温めるのも効果的です。まぶたの縁にある特殊な皮脂腺のひとつ、マイボーム腺が詰まって油分の供給が悪くなると、涙の蒸発が起こりやすくなるのだそうです。そこで目を温めて、マイボーム腺に詰まっていた油を溶かすことで、油分の供給が正常になるのだとか。温まると血行も促進されるので、充血もすっきりしてくるでしょう。
また、十分な睡眠をとることもお忘れなく。寝不足は、目を使う時間が長くなると同時に目を休める時間が減っている状態です。これでは目は休まりません。1日頑張った目をいたわるためにも、しっかりと睡眠をとって目を休ませてあげましょう。
●眼精疲労回復エクササイズ
米国テキサス大学サウスウェスタン・メディカルセンターの医師が発案した「20-20-20-20」という眼精疲労回復エクササイズを紹介します。それは、20分おきに20フィート(約6メートル)離れたところを20秒間見つめながら、20回連続で瞬きをするというもの。こうすることで瞳がうるおって、疲れた目が癒されるのだそうです。仕事の前に目薬をさして、このエクササイズを取り入れることで眼精疲労が改善されると医師は発表しています。
TEPORE編集部のスタッフも、目薬をさしたり、遠くを見たり、休憩時間にホットアイマスクで目を温めたりしながら目を休めています。
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私たちは、情報の90%以上を目から得ているといわれています。そのため知らず知らずのうちに目を酷使しています。何かしらの症状を感じる前に、毎日の生活の中で常に目の健康を心がけていきたいですね。
先日、目に違和感があり、悲しくもないのに涙が流れてきました。どうしたのだろうと鏡をのぞくと、「一目瞭然(いちもくりょうぜん)」。左目が真っ赤に充血していました。病院で目薬を処方してもらい直ぐに治りましたが、こういう場合も自己判断で済ませず、医師の診断を仰ぐことが大切ですね。






















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