HOME  >  暮らす LIFE  >  TEPOREコラム  >  【TEPOREトクトクコラム】温泉の治癒パワーで心身に活力を!

TEPOREトクトクコラム

  • 各ボタンについて
 

2014年02月04日掲載

温泉の治癒パワーで心身に活力を!

140204疲れた心と体を癒し、活力を与えてくれる温泉は、私たちにとって大変身近な自然療法。今の寒い時季に、温泉旅行を計画しているという方も多いのではないでしょうか。
TEPORE編集部には温泉好きが多く、連休があるとよく癒されに行っています。

そこで今回のTEPOREトクトクコラムは、治癒のパワーが みなぎっている「温泉」についてご紹介いたします。

入浴で得られる効果

温泉と聞いて気になるのは効能かと思いますが、その前に入浴することで得られる効果についてまとめてみました。

【温熱効果】

皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がり、血流が良くなります。その結果、体内の老廃物や疲労物質の排出を促進し、コリがほぐれ疲れが取れてくるといわれています。また、内臓の働きを助けたり、自律神経をコントロールする作用もあるそうです。
また、日本人がもっとも気持ち良いと感じる温度は42℃だそうです。そして43℃以上の熱い温度は、体を活動させる時に働く交感神経が活性化され、興奮した状態となるのだとか。一方、37~40℃のぬるめの温度は、体がゆったりとしている時に強く働く副交感神経が活性化され、リラックスした気分になるそうですよ♪

【水圧効果】

私たちの体は、入浴することで水圧を受けます。この圧力で、下半身にたまった血液が押し戻され、心臓の働きが活発になり、血液やリンパ液の循環を促進するそうです。なお、お湯に肩までつかった場合、体の表面積全体で500キログラムから1トンもの水圧がかかるのだとか。よって、全身浴は水圧による心臓への負担が大きいとされています。
一方、半身浴や足浴では水圧が減少するので、心臓への負担が少なくなるのだそうです。

【浮力効果】

お湯に首までつかると、体重は約10分の1になって、体をいつもより自由に動かせるようになります。体が軽くなった感覚により筋肉が緩むことで、脳がリラックスした状態になるそうです。この状態で体を動かすと、水の抵抗力が体に加わって筋力の強化につながるのだとか。筋力の弱った人や運動機能が低下した人のリハビリテーションにプールが利用されているのも納得ですね。

このように、入浴をすること自体に効果が期待できるわけですが、温泉独自の効果が加わることによって、さらなる相乗効果をうみ、より一層心身が癒されていくことが想像できるかと思います。もちろん、泉質により得られる効果は異なりますので、温泉に入る前にどのような効果があるのかを知っておくといいでしょう。

知っておきたい温泉の効能

そこで、本題である温泉の効能についてお話します。

温泉による効能は、泉質に関係がなく体を温めることなどによる「一般的な効能」と、泉質に関係の深い「泉質別効能」とに分けられるそうです。

【一般的な効能】

神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・健康増進など

「泉質別効能」も数種類あり、その効能によっては、泉質を大きく分類することができるそうです。

【泉質別効能】

<美肌効果>硫黄泉・明礬泉(みょうばんせん)・重曹泉など
<肩こり・腰痛・神経痛>単純泉・食塩泉など

ただし、泉質に効能があるからといって、必ずしも効果が得られるわけではありませんのでご注意くださいね。

再確認しましょう! 温泉の入り方

次に、温泉の入り方についてご説明しましょう。

【まずはかけ湯から】

温泉の温度に体を慣らすため、かけ湯は念入りに行いましょう。足首からひざ・腰、手首から腕・肩と、心臓から遠い順に10杯程度かけることで、入浴直後の血圧上昇を防ぐのだそうです。また、浴槽へ入るマナーとして、体の汚れをある程度落としておくことも大切です。とはいえ、体を洗うのは温泉で体が温まってからが効果的。古い角質がやわらかくなって、汚れが浮き出てきやすいので、洗い流しやすくなるのだとか。ですから、お湯で皮膚の表面に付着した汚れを落とすイメージで、かけ湯をしましょう。

【次に半身浴】

いきなり肩までつかるのではなく、まずは半身浴から体を慣らしていきましょう。これには、泉温や水圧による急激な負担がかかりにくくする意味があるそうです。

【上がり湯は不必要】

泉質にもよりますが、シャワーなどで上がり湯をしてしまうと、せっかくの効果が薄れてしまうこともあるのだとか。体を拭くときも、ゴシゴシとこすらず水滴をぬぐう程度にとどめておくといいそうです。

【水分補給はしっかり】

入浴をして汗をかくことで、体内の水分は少なくなっています。しっかりと水分補給を行いましょう。

【休憩も忘れずに】

入浴は相当なエネルギーが消費されます。血圧も激しく変動するため体調が安定するまで休憩しましょう。できれば30分以上、客室や休憩室に戻って横になって休むのがおすすめだとか。このとき、湯冷めをしないように注意してくださいね。
また、入浴後15~30分の間は心がもっともリラックスしやすいといわれています。休憩時間をのんびり過ごして、ストレス解消にも役立ててください。とはいえ、寝すぎてしまうのも困りものです。あまりにリラックスしすぎて、気が付いたら1時間以上も寝てしまっていた!という話を、TEPORE編集部のスタッフから聞いたことがあります。後の予定に支障をきたさない程度にしないといけませんね。

日本国内にはおよそ2,500もの温泉地があるといわれています。また、延べ人数に換算すると、年間で1億4千万人もの利用者がいるというから 驚きです。今度のお休みに、ご家族やお友達と温泉に出かけてみてはいかがでしょうか。

トーコのつぶやき編集後記

日本では古来より、温泉の持つ治癒力に着目し、病気や怪我を癒すために 利用されていたといわれています。その習慣は今も変わらず、多くの方が温泉を楽しんでいます。
とはいえ、温泉は大切な資源。限りがあるもので 「永久不変(えいきゅうふへん)」ではないため、自然に感謝しながら利用していきたいですね。

TEPOREコラム一覧へ
ページ先頭へ
ページ先頭へ