
2014年2月18日掲載
清潔で健康な髪を保つための基礎知識
先日、お昼休みに外へ出たときのことです。とても若々しく、凛としたご年配の男性とすれ違いました。その男性はスーツを着ていたわけではないのですが、髪が健やかで清潔感が漂い、生き生きとしたツヤもあり、ピシッとした印象がありました。
髪が与える印象というのは、女性に限ったことではなく、メーキャップなどをしない男性にとっても、個性を引き立てる重要なパーツのひとつです。
そこで今回のTEPOREトクトクコラムでは、清潔で健康な髪を保つために知っておきたい基礎知識をご紹介します。
「シャンプーは髪のにおいや汚れを落とすもの。」と思っていらっしゃる方も多いかもしれません。確かにそのような役割もありますが、そもそもシャンプーをするということは、頭皮から分泌された皮脂や老廃物を洗い落とすための行為です。
TEPORE編集部でも、髪はとても綺麗なのですが、頭皮に汚れが残ってしまっている、と美容師にアドバイスを受けたスタッフがいます。また、間違った洗い方を続けると頭皮に炎症を引き起こしてしまう場合もあるようです。では、どのように洗うと良いのでしょうか。
髪の正しい洗い方
【シャンプー編】
STEP1: まず軽くブラッシングをしてから、お湯で髪と頭皮の汚れを洗い落とす「予備洗い」をします。実はこの予備洗いで、髪と頭皮の汚れは70%ほど落ちているといいます。その後でシャンプーをするのですが、シャンプー剤を直接頭皮につけるのはNGのようです。まずは手の平で先に泡立ててから、髪全体になじませるように泡をつけて洗いましょう。
STEP2: シャンプーで頭を洗う時、爪を立てて洗うと頭皮を傷めてしまうので、「指の腹で頭皮をマッサージする」ということを意識して洗いましょう。
ヘアワックスやヘアスプレーなどの整髪料を使用している場合は、なかなか泡立たないこともあるようです。整髪料のかたまりやぬめりがなくなるまで、しっかりと洗いましょう。TEPORE編集部でも、整髪料をしっかり落とすために、2回ほど念入りにシャンプーをしているスタッフがいます。
STEP3: お湯を含ませるようにして、髪の根元から毛先に向かってすすぎます。頭皮も丁寧にしっかりとすすぎましょう。最低でも3分は洗い流すといいそうです。フケやかゆみがある方は、すすぎが甘いことがあるそうですので、もういいかなと思ってから10秒程度長くすすぐようにするといいでしょう。
【コンディショナー編】
STEP1: 髪の水分をきってから、毛先を中心にコンディショナーをなじませます。髪の毛が長い方は、髪をかき上げるように指を使って、全体にゆき渡らせましょう。つけすぎないのがポイントです。また、頭皮にコンディショナーをつけると、頭皮と油分のバランスが崩れてしまい、フケやかゆみといった炎症をおこしてしまうこともあるようです。
STEP2: 髪にコンディショナーが残らないようにしっかりとすすぎましょう。コンディショナーの油分は、頭皮の毛穴つまりを引き起こす恐れもあるそうなので、ヌルつきがなくなるまで十分にすすぎましょう。
髪を濡れたままにしておくと、頭皮に雑菌がわきやすくなるそうなので、洗ったあとはしっかりと乾かしましょう。髪の表面にはキューティクルというものがあり、外側の刺激から髪内部を守って髪につやを与える役目をしているのですが、このキューティクルは濡れた状態が弱いとされています。そのため濡れたままで寝てしまうと、枕や布団などとの摩擦から髪が損傷を受けてしまうのだとか。寝る前までには乾かしておきましょう。
TEPORE編集部に、髪がきれいと評判のスタッフがいるのですが、毎晩、手で髪を少し引っぱりながらドライヤーを当てているのだとか。これでくせのある髪がスルッとまとまるのだそうです。
熱風によって髪が傷んでしまうのでは?とお思いの方も多いのではないでしょうか?そこで、髪が傷みにくい乾かし方をご紹介します。
髪が傷みにくい乾かし方
【タオルドライ編】
まずは、頭皮をやさしくマッサージするようにタオルで拭いていきます。髪の根元の水気を拭きとっておくことで、ドライヤーを使う時間を短縮することができるのだそうです。毛先はタオルに水滴を吸わせるように手のひらを合わせながら拭きましょう。
【ドライヤー編】
ドライヤーは、髪から最低でも10cm以上離してかけることがいいといわれています。髪の根本を中心に、内側から外側へと乾かしていきましょう。全体を軽く乾かしたら、次に毛先まで乾かします。
正しい洗い方を心がけていても、トラブルが起こってしまうこともあります。そんな頭皮はとても敏感な状態です。そこに刺激の強いシャンプー剤を使ってしまうと、症状を悪化させてしまう可能性があるのだとか。そこで低刺激ながら頭皮環境を整えてくれるアミノ酸系のシャンプーを選ぶといいそうです。頭皮に不調を感じたら、いつものシャンプーを切り替えてみてください。
また、日本人男性の3人に1人は抜け毛を気にしているといわれています。最近では、女性も同様に気にする傾向にあるそうです。
では、抜け毛を予防するためにはどうしたらいいのでしょうか?
規則正しい生活を送る
不規則な睡眠、喫煙、過度の飲酒などは、髪の健康に悪影響を及ぼすそうです。特に、夜は育毛を助ける副交感神経の働きが活発になり、髪が伸びる時間といわれていますので、十分な睡眠をとるようにしましょう。
バランスの良い食事を摂る
偏りのないバランスの良い食事を摂ることを心がけましょう。髪を構成するタンパク質を多く含む大豆製品や魚類、卵、鳥肉。そして、タンパク質を合成して髪にする亜鉛・銅を多く含む牡蛎(かき)やワカメ、ひじき、牛レバー、牛もも肉。また、髪自体の健康を促進させたり体の新陳代謝を正常にするビタミンA・C・B群などを多く含む野菜・果物類は積極的に摂るといいそうです。
ストレスをためない
自律神経やホルモンバランスが乱れると、頭皮の血流が低下して、毛根に栄養が行き届かなくなるのだそうです。過度のストレスがたまらないように、趣味に取り組んだり、運動をしたりしましょう。
もちろん、頭皮と髪を清潔に保つことは大前提です。きれいに洗って、しっかり乾かした上で、髪に良い生活を送るようにしたいですね。
人の言動が相手に与える影響の割合を表した法則に、米国の心理学者が提唱した「メラビアンの法則」があります。これによると、相手に与える影響は、話の内容が7%、声の印象が38%、見た目の印象が55%、という割合で分けられるのだそうです。
このように、人の第一印象は見た目が大きく関わっているといっても過言ではありません。まずは髪から清潔で健やかな状態を保ち、第一印象のアップにつなげてみてはいかがでしょうか。
「第一印象は3秒で決まる」といわれています。一度ついた印象を、後になってから覆すのは大変難しいのだそうです。お仕事やプライベートで初めてお会いする方がいらっしゃるときなどは、予め自分の身だしなみを整えておくことがとても大切なのですね。
そして好印象が続くよう、「和顔愛語(わがんあいご)」な振る舞いを心がけたいものです。
















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