
2014年05月27日発行 Vol.394
日本の伝統食、そばを食べよう!
大晦日に食べる「年越しそば」、引っ越しの挨拶で近所に配る「引っ越しそば」など、私たちの生活に密着しているそば。香り・こし・のどごしを楽しめるそばは、日本のみならず海外でも人気の、日本が誇る伝統食です。
そこで今回のTEPOREトクトクコラムでは、日本人なら知っておきたい、そばの美味しい基礎知識をご紹介します。
●意外と知らない!?そばの高い栄養価
低カロリーでヘルシーなイメージがあるそばですが、実は栄養価が高い食品のひとつです。そばには、疲労回復ビタミンとも呼ばれるビタミンB1、脂質の代謝を促進し、皮膚・髪・爪の再生に大きく関係するビタミンB2、整腸作用のある食物繊維などが豊富に含まれています。
また、ポリフェノールの一種で、そばに多く含まれているルチンは、血管の弾力を保ち、疲労回復や生活習慣病の予防といった効果があります。ビタミンCの吸収を助ける効果もあるので、野菜のかき揚げなどと一緒に食べると、美味しさも栄養価もアップします。
●乾麺を使った冷たいそばの美味しい茹で方
そばを食べるなら、冷たいそばに限る! という方も多いはず。
ここでは、これからの暑い季節にぴったりの冷たいそばの美味しい茹で方をご案内します。
- (1)
- 大きめの鍋にたっぷりのお湯(4L以上)を沸騰させます。
- (2)
- 1~2人前(1~2束)のそばを鍋に入れ、浮き上がってきたら箸でやさしくほぐします。このとき、お湯がふきこぼれないように注意してください。差し水の必要はありません。
- (3)
- 茹で上がりの目安は、鍋にそばを入れてから約3分~4分ですが、火力によって茹で時間が異なりますので、お好みの硬さに調理してください。
- (4)
- 茹で上がったそばを素早くざるにすくい上げてやさしく水洗いし、氷水で冷やしながら、そばを締めます。
- (5)
- しっかり水を切り、水切れの良い器に盛ります。
●そば通に学ぶ!美味しいそばの食べ方
そばの食べ方に特別な作法はありません。TEPORE編集部は、ご自身が好きなように食べるのが一番美味しいと考えます。とはいえ、美味しいそばの食べ方というものがあるそうですので、ご紹介します。
- (1)
- 最初は何もつけずに、そば本来の味を楽しみます。
- (2)
- 次に、箸でつまんだそばの3分の1ほどをつゆにつけて、一気にすすります。そばをつゆ全部に浸してしまうと、そばの風味が損なわれてしまいますので、ほどほどに。
- (3)
- 薬味を入れていただきましょう。薬味には、味の調整はもちろん、食欲増進や殺菌作用などの効果があります。
そば通の中には、つゆにわさびを溶かさずに、そばに直接つけて風味を楽しむという人や、そばを食べる合間に薬味を少し舌先に乗せて口直しをするという人もいるそうですよ。 - (4)
- 最後にそば湯をいただきましょう。そばに含まれているビタミン類やルチンなどの栄養分の大半は水溶性のため、そばを茹でるときにお湯に溶け出してしまいます。そばの栄養を余すとこなく体内に吸収するためにも、そば湯までしっかり楽しみましょう。
そばを食べるときに音をたてるべきか? とTEPORE編集部で話題になったことがありました。
すする行為は、そばと空気を一緒に吸い込むことで、味と香りがより堪能できるともいわれています。美味しさが増す気がするというスタッフもいれば、マナー違反だというスタッフもいて、賛否両論。
人が不快にならない程度に、適度に音をたてて食べる、くらいが丁度いいのかもしれませんね。
そばは日本の麺の代表です。白米と比べてカロリーが少なく、ダイエット効果も期待されています。積極的に食べて、健康維持に役立てましょう。
日本食のイメージが強いそばですが、実は世界各国で食べられています。
そば粉のクレープで、卵やハム、きのこなどの具を包んだガレットは、フランス・ブルターニュ地方の郷土料理です。そのガレットにはりんごの低発泡酒「シードル」がつきもの。日本にあるガレット専門店でも、シードルが「九分九厘(くぶくりん)」オーダーされるのだとか。
晴れた日の午後、ガレットとシードルで友人とのおしゃべりに花を咲かせてみませんか?




















アンケート
TEPOREポイント
レシピ
みんなのペット