
2014年07月15日発行 Vol.401
梅干しの万能パワーで夏も元気に!
塩で漬けて干しただけのシンプルな白梅干しや、はちみつで味を付けたはちみつ梅干し、赤じそと一緒に漬け込んだ風味豊かな赤じそ漬けに、干していないカリカリ梅など、種類が豊富な梅干し。そんな梅干しを私たちは古来より健康食品として活用してきました。
そこで今回のTEPOREトクトクコラムでは、夏の時季、積極的に活用したい梅干しの効能についてお話します。
●夏の不調に! 梅干しの驚くべき効果
梅干しに含まれるクエン酸には、食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌や病原性大腸菌(O-157など)を抑制する働きがあることは広く知られています。
その他にも梅干しには、夏の体調管理に有効な成分が多く含まれています。
<疲労回復>
梅干しに含まれるクエン酸には抗菌作用の他、栄養素からエネルギーを作り出すという重要な働きがあります。疲れやだるさを感じたときにクエン酸をとると、代謝が促進され、疲労の回復がスムーズに行われます。
<食欲増進>
梅干しの酸味には、唾液や胃液などの消化液の分泌を促進する効果があり、胃腸が活発に動くため、食欲増進につながります。さらに、消化吸収もスムーズになります。
<熱中症予防>
汗をかくと、塩分やミネラルも一緒に体外に排出されてしまいます。梅干しには、塩分、ミネラルはもちろん、疲れを解消するクエン酸も豊富に含まれていますので、熱中症対策に大変有効といえます。
<肝機能改善>
梅干しには肝臓の働きを助けるといわれるピクリン酸が含まれています。飲み過ぎや二日酔いはもちろん、乗り物酔いにも効果的です。
●梅干しをアレンジしたレシピ
健康のため毎日食べたい梅干しですが、いつも同じ味では飽きてしまうこともあるでしょう。
そこでTEPOREがおすすめしたいのは、梅干しとしその葉を豚肉で巻いて揚げた「梅しそ巻き豚天」です。クエン酸は豚肉との相性が良く、一緒に食べることで疲労回復効果を倍増させるのだとか。なかなか疲れが取れないと感じたときには、ぜひ作ってみてくださいね。
・梅しそ巻き豚天
他にも、梅干しを使った料理がいっぱい♪ TEPOREレシピはこちらから!
●梅干しを使った民間療法で薬いらず
江戸時代の頃から、どこの家でも病気の特効薬として常備されていたという梅干し。ここでは昔から言い伝えられてきた、梅干しを利用した民間療法をご紹介します。
<痛みのある部位に梅干し湿布>
梅干しの種を除いて果肉をすりつぶし、ガーゼなどに伸ばして、痛む部位に貼ります。梅の鎮痛作用と消炎作用が、頭痛、歯痛、肩こり、あせもなどに効果を発揮します。
<風邪をひいたら梅干番茶>
風邪のひき始めには梅干しを入れた番茶を飲むのが良いそうです。番茶はビタミンCが豊富で、カフェインが少なく、体をあたためる効果があるため、免疫力が低下した体に最適です。またお茶に含まれるカテキンには殺菌作用、抗ウイルス作用があるので、梅干しとの相乗効果が期待できます。
このように、万能薬の働きをするといっても過言ではない梅干し。昔から「梅は医者いらず」といわれているのも納得できますね。
今年の夏も、猛暑になる予報が出ています。夏バテになる前に毎日欠かさず梅干しを食べて、疲れにくい体を維持しましょう。
殺菌、解毒、疲労回復などの効果が期待できる梅干しは、ナトリウムやカリウムなどのミネラルやビタミン類、食物繊維なども豊富に含んでいます。
とはいえ、梅干しは塩漬けですので、食べすぎると塩分過多を招き、むくみや高血圧などの原因になってしまうことも。
「一利一害(いちりいちがい」)という言葉があるように、梅干しは1日に2~3個を限度に食べて、健康に役立てたいですね。























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